新日鉄・住金の憂鬱、合併直前に大赤字、中韓の増産攻勢で厳しい前途

 

増産を続ける中国

新日鉄をはじめとする日本の鉄鋼メーカーは、国内需要が先細りする中、アジアへの輸出に力を入れてきた。が、そのアジア市場では目下、中国製の安い鋼材が出回っており、市場の価格も下がっている。

日本の粗鋼生産量が1億トン前後で推移する一方、急成長が続く中国は昨年6・8億トンと世界の粗鋼生産量の45%を占めるまでに拡大した。昨年秋には国内の景気減速による市況の悪化に伴っていったんは減産したものの、今年に入って価格が上向くと、再び増産に転じた。3月にはリーマンショック前を上回って過去最高となる月産6000万トンを突破し、その後も高水準の生産が続いている(図)。

その結果、積み上がった在庫を消化するために安値で販売された製品がアジアの鉄鋼市況の悪化を招いている。鉄鉱石などの原料価格は昨年より下がっているが、それ以上に販売価格の下落幅が大きいため、日本のメーカーは採算を確保するのに苦戦を強いられている。

 

 

 

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