チョコ好きなら外せない「イースター」の正体 ロブションやゴディバ、キョロちゃんも登場
卵とウサギモチーフのチョコレートの大きめなオブジェはメディアでも話題となり、リピート購入が多いが、春のギフト需要から小さい一口サイズの卵型チョコレートのセットの販売量が最も多い。
また今年は初めてロビーにイースターの卵型チョコレートを展示。昨年12月に就任した女性総支配人、ソーニャ・ボドゥセックさんによる提案を取り入れ、卵型チョコレートや動物のオブジェや花でホテルの春を彩る。
新生活のお祝いに時期が重なる
日本にショップを構えるヨーロッパの高級チョコレートブランドでは、卵やウサギのチョコレートが本場さながらに花盛り。スイス生まれのリンツは、2010年のリンツ ショコラ カフェの日本出店以来、毎年ゴールドバニーや卵のイースター限定チョコレートを販売しているが、日本では子どもたちへのお祝いやプレゼントに使われるケースも多いという。
「日本はちょうどイースターが卒入園、卒入学の時期に重なります。見た目の可愛らしさもそうですが、卵は生命の象徴、ウサギは飛躍する、という意味からも縁起ものとして新生活のお祝いにマッチしています」(リンツ&シュプリングリージャパン 篠原みどりさん)
パリに拠点を持つ高級チョコレート店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」でジャパン ディレクターを務めるフレデリック・ジェダさん(パリ出身)にフランスでの楽しみ方を聞いてみた。「子どものころは私も毎年必ず、庭に隠した卵型チョコレートを探すエッグハントをしました。
大人はどうかというと、フランスでは大きな卵型のチョコレートをイースターシーズンのホームパーティに持っていき、みんなで割って食べるのが一般的です」。同ブランドは日本初出店の1998年からイースターのチョコレートを販売しているが、日本ではホームパーティが少ないなどライフスタイルが異なるため、日本のスタイルに合わせた箱入りや小さめのサイズのものを中心にフランスからセレクトして販売しているという。
日本最大級のイースターチョコレートイベント
フランスに拠点を持つ、高級製菓用チョコレートメーカー ヴァローナ社は今年3月20日、21日の2日間、日本初の大規模なイースターイベントを開催した。日本を代表するパティシエ・ショコラティエ(チョコレート職人)36名による、卵をモチーフにした特製イースターチョコレートを展示、連日約2000人が訪れた。
「フランスではクリスマスに次ぎ、イースターが最もチョコレートが楽しまれるシーズン。この時期日本は年度末・年度初め、転勤や新年度を迎え、春は生まれ変わる変化の時。日本人の季節感はイースターに通じるものがあると考え、日本に合うイースターの楽しみ方の形を今後も提案していきます」(ヴァローナ ジャポン マーケティング本部長 田中美礼さん)
東京ディズニーランドは2010年からイースター関連イベントを始め、今年も3月25日から6月15日まで「ディズニー・イースター」を開催する。様々な業界がイースターの認知度を高めてきた中、アイコンとなる卵のチョコレートを目にすることが今後は一層増えていくだろう。
日本人は様々な行事を日本独自の文化を取り入れてカスタマイズ、イベントとして楽しむのが好きな国民性がある。「第二のハロウィン」として日本に定着する日が来るのかもしれない。
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