「初めてのお店」に女性を食事に誘わないで 「行きつけの店」を作るのは難しくありません

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自分の行きつけのレストランがあって、お店の人に顔を覚えてもらっているというだけで一緒に行った人はかなり居心地よくなるものです。それは焼き鳥屋でもおでん屋でもジャンルは問いません。それが大人の男性と若い男性の違いかな、と思います。行きつけのお店を作るのは実は簡単です。人に連れて行ってもらったり、何かで紹介されていたお店に行ってみて気に入ったら、間を置かずに何回か通うのです。この「間を置かずに通う」というのが大事です。せっかく何回か行ってもそれが半年に一回であれば永遠に覚えてもらえません。

短期間に何回か通ううちに、最初は「⚪︎⚪︎さんの知り合いの⚪︎⚪︎さん」 だったとしても、すぐに「⚪︎⚪︎さん」と自分の名前を覚えてもらえるようになります。お店の人に顔を覚えてもらっているのと、そうではない場合では、レストランの対応がまるで違ってきます。金額を安くしてくれる〜という意味ではありません。居心地がよくなるし、いろいろな融通も利かせてくれるようになるのです。最初はなかなか何軒もそういう店が持てないかもしれませんが、各ジャンル一軒ずつでもそういう自分の店を持つことをおすすめします。

今は、背伸びをしたり、無理をしない世の中になっているし、昔のように外食にパーッとお金を使う男性もいなくなっているのかもしれません。「ごはん行きましょう」と行ったときに、すぐにお店を決めてくれる人も少なくなりました。でも女性は実はそういうことにいちばん敏感だったりするのです。

行き慣れた店で堂々していたほうがマシ

初めてのデートでレストランに行って、お互いに楽しく話をして
「ごちそうさま〜楽しかった!」と言ってうれしそうに別れたとしても、実は次の日の女性同士のごはんでは「なんか昨日のごはん最低だったわ、こんなお店に連れて行かれてね〜」という話題になっていたりします。

最初のデートのあとの「レストランネタ」、実はすごく多いのです。聞くほうも必ず「どういうお店に行ったの」と聞いてしまいます。初めて行くおしゃれ(そうな)なレストランでギクシャクするよりも、カジュアルでも行き慣れたお店で堂々と振る舞うほうがずっと評価が高くなるのです。

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接待の場面でも同じです。せっかく招待されてもスマートな対応を受けられなければ嫌な印象しか残りません。お店の人が予約したのは誰なのかわからずに、接待されている人を手前の席に案内したり、ワインメニューを渡してしまったり、ということが起こります。居心地悪くなってしまったらせっかくの接待も台なしです。取引先はそういうところをシビアに見ているもの。女性相手ならなおさらですね。

デートにしても接待にしても、急に慌てないように日頃から自分の「行きつけの店」を持つように心がけてみませんか? たったそれだけのことですが、仕事もプライベートも確実に変わっていくのは間違いありません。

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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