「したい事がわからない病」を治す唯一の方法 ひとつの行動がすべてを変えていく

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荒木さんは現在、大学入学前ですから、将来、やりたいことがわからないことは至って普通です。私自身もそうでした。

しかし、そこで考えなくてはならないのは、今までの環境に荒木さんがいた結果として、やりたいことがまだ見つかっていないという事実です。やりたいことが見つからない理由は人それぞれでしょうが、やはり入ってくる情報や刺激、周りの人たちの雰囲気や考え方などにも影響を受けるものです。

環境はきわめて重要

たとえば身近にさまざまな職業で働いている人がいたり、周りの友人たちがつねに「その仕事はこうらしい」などと話をしているのかどうかによって、入ってくる情報や自分の考え方も変わります。

それだけでなく、自分とは異なる環境で育った人や考えの180度違う人と話をすることで、かなり自分の考えが整理されたり、視野が開けるということだって大いにあるわけです。

「日本人は○○だから」とか、「これだから日本は……」などと言っていた人が、ある日、突然、「海外に行ったら日本のよさがわかった」などとのんきなことを言うことが多いですが、それも違う環境に出合い、今までの自分の常識とは異なる体験をしたがゆえです。つまり環境を変えてみたら、視野が開けて今まで見えていなかったものが見えるようになった、というだけのことです。

ちなみによい大学に入る大きな利点は、おそらく勉強の質うんぬんよりも、周りに勉強や就職に対してモチベーションの高い人が多いということのほうが長い目で見ると大きいのだと思われます。その結果として、周りにも感化され自分自身もさらにモチベーションが高まる、というプラスの連鎖があるのだと思います。

今どきトップ校と同じレベルの勉強をする手段は、世の中にあふれ返っています。たとえばMBA(経営学修士)の学問上のエッセンスなども、そこらの書店やネット上でも学べるとも言えるわけです。

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