しかしながら、実際にモチベーションが高く優秀な人たちが集まるその場所に行くことで、初めて得られる知識・経験の交換やぶつけ合い、そしてそこから生まれる自分自身の内面の変化などは、教科書からは決して得られません。
そのために全国から首都圏のトップ校に人が集まるわけですし、各国から欧米のトップ校に人が集まるわけです。勉強で得られる以上のことがあるから皆そうするのです。
現時点では荒木さんは将来やりたいことを探している最中ですから、自分の感性を刺激することのなかった今までの環境を変えてみることです。そうすることで、そういった情報がより入ってきたり、またはそのようなことを語り合える友人・知人を増やすことができればしめたものです。
今までの環境のままでは変わることは難しい
今までの延長戦上だと、なんだかんだと言って実家から通って変わらない親の価値観を毎日聞かされ、そして自分と同じような環境で育った人たちと学校でも時間を過ごすということになります。もちろん、そういった環境でも自分で積極的に情報を取りに行く、ということができればよいのでしょうが、おそらく荒木さんはそういった積極さをまだ身に付けていないのだと推測されます。
そこを変えるためには、自分を取り巻く環境を変えてみて、今までと違った質の情報が入ってくる環境に自分を置いたり、自分とは異なる環境や前提で育った県外の人と触れ合ったりすることで、気づきを求めるのもひとつのやり方です。
冒頭で大学とは勉強以上の場であると言いましたが、大学とは勉強に加え、さまざまな出会いや経験などを通じて、自分自身の考えを整理し、大人になるための準備をする場所でもあります。つまり、将来、やりたいことを見つける場でもあるわけです。できるかぎり自分とは異なる人が多いであろう環境に身を置き、今まで気がつかなかったことに目を向けるチャンスを自ら増やしていくのも、一考に値することと合点がいくと思います。
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