ところが、一息ついたのもつかの間、コスモの思惑はすぐに砕かれた。年明け以降、原油価格が一時、1バレル=30ドルを割る水準にまで下落したのだ。
2015年11月時点で、通期の原油価格の前提を同55ドルで見ていたコスモは、これを同45ドルに修正。従来は45億円のプラスで想定していた在庫評価影響が、570億円のマイナスに転じる見込みとなった。
繰延税金負債の取り崩しだけでは、コベナンツ抵触の回避には不十分。追い詰められたコスモは“奇策”に出る。2016年1月に持ち分会社である丸善石油化学の連結子会社化を発表したのだ。
丸善石化はもともと、コスモ石油の前身の1つである、丸善石油の石油化学部門。現在もグループ合計で4割を出資しているが、今回の子会社化により、約500億円の純資産を積み増すことができる。同社株取得に伴い、負ののれんとして70億~80億円の特別利益も発生する見込みだ。
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