こうした問題点をSONOSは解決してくれる。SONOSは主力のスピーカーすべてにWi-Fiを搭載し、Spotify、TuneInなどの各種音楽ストリーミングサービスをサポートしている。最近、Apple Musicもリストに加わったことで、SONOSの存在価値は、米国で一段と高まった。
Apple Musicは、月額980円で個人向け、月額1480円で6人までのファミリー向けに、音楽が聞き放題になるサービスだ。SONOSは、スマートフォンの再生機能を使わず、スピーカー本体が直接インターネットにつながり、これらのストリーミングサービスの音楽を再生してくれるのだ。
Apple Musicのサポートに価値があるのは、iTunesに蓄積した音楽を、インターネット経由でSONOSから直接再生できるようになる点だ。Apple Musicの機能の1つであるiCloudミュージックライブラリは、iTunesの楽曲のうち、iTunesに存在しないもののみをアップロードし、ライブラリすべてをストリーミング再生できるようにしてくれる。そのため、最新の楽曲も、過去のお気に入りも、すべてSONOS経由で再生可能となった。
シンプルなデザインと、パワフルで繊細なサウンド
今回筆者が手に入れたPLAY1には、電源ケーブルとネットワークポートしか用意されておらず、外部入力は省かれている。ボタンも、天面にボリュームボタンと合わせて3つしかない。シンプルを極めたデザインを操作する方法は、既に日本語化もされている専用アプリだ。
アプリには、スピーカー用のプレイリストを用意することができ、ここに楽曲を登録しておけば、順番に、あるいはランダム設定で再生を続けてくれるのだ。一度プレイリストを用意しておけば、本体の1つのボタンを押すだけで再生を始めてくれる。
手の平による底面積のコンパクトさながら、1.8kgでずしりと重たく、非常にクリアな高音とずっしりとした低音を奏でてくれる。PLAY1自体はモノラルだが、リビングルームを音楽で満たすには十分だった。繊細な高音と豊かな低音は、アップビートの楽曲だけでなく、暖かみのある緩やかなカフェミュージックや、迫力のあるクラシックも、心地よく再生してくれる。
スピーカーのイコライジングもアプリから行うことができ、好みの雰囲気を作り出すこともできるだろう。
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