旭テック子会社倒産の「なぜ」と「これから」--入交昭一郎社長に聞く

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--メ社倒産後の旭テックはどうなる。

米国の連邦破産法ではチャプター11を申請した時点で、親と子はまったく別な会社になる。

旭テック単体も大きな評価損を計上したが、メ社に投じたカネは”スルー”したカネだから、元の旭テックに戻るだけ。(メ社関連の)借金も残らないし、事業的な影響も何もない。

発行株数がメ社買収前の1億株から4億株に増え、少数株主にはご迷惑をお掛けするが、それ以外は、ぶわーと嵐が来てぶわーと去って行ったようなものだ。

ただ環境は厳しい。日米欧の自動車生産は5年掛けてもピークには戻らない。業界全体で20%ぐらいのオーバーキャパを抱え、しかも、自動車メーカーが発注先を絞り込んでくる。当然、業界再編が起こるだろう。

さっき言ったように今は自分の足元だけで精一杯。が、何らかの絵を描かねばならない時が来る。いつになるか分からないが、メ社もチャプター11から抜け出し、方向性が定まれば、メ社との再統合を考えることがあるかもしれない。

いつの日か、(業界再編の)絵を描き、もう1回、コリンズ氏を説得することが、私の責任かも知れない。  

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