手痛い大人の失恋は、こうして「過去」になる 二股交際、震災離別を乗り超えた「晩婚さん」

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相手の女性のほうも他の女性に負けまいと外見などが磨かれていくため、別の男性からモテることもあるだろう。しかし、慣れ親しんだ恋人を基準にしてしまいがちなので、彼以上の男性を見つけることはできない。浮気性の不誠実な男性と付き合っている女性が陥りがちなジレンマである。

光明もある。和美さんは柔和な見た目とは違って強気で前向きな性格だ。悔しさを怒りに変えて行動できる。この性質が後に現在の夫との出会いを生み出した。

話を10年前に戻すと、結局、和美さんは二股男からフラれた。別れ方までが非道であったようだ。

「彼は自分が二股をかけているくせに、私が合コンやお見合いパーティに参加していることに焼きもちを焼くんです。結局、前からの彼女と結婚することになったのですが、『他の男に会ったりしていなかったらお前と結婚したのに』なんて言われました」

外国人男性と付き合うものの…

後味の悪すぎる男性とようやく別れた和美さん。不毛な恋愛のストレスもあって、ある国の言語習得に没頭していた。

「知人の紹介で出会ったのが7歳年下の外国人、Aくんです。日本語も上手なのですぐに仲良くなり、酔った勢いでお付き合いをすることになりました」

Aさんは外見からして和美さんのタイプだった。身長180センチで目も口も大きい。服のセンスも良くて、女性をエスコートできて、お酒も飲める。

ただし、故郷には強烈な性格の母親と2人の姉がおり、頭が上がらないという。日本人の女性との結婚など怖くて言い出せない。和美さんはそんなAさんに母性愛のようなものを感じていたのかもしれない。

「私も海外に嫁ぐ自信はなくて、Aくんに隠れて合コンに行ったりもしていました。でも、やっぱりAくん以上の人は見つかりません。いま付き合っている人がパーフェクトだと思ってしまうんですよね……」

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