亀屋万年堂に刻まれた「たゆまぬ挑戦」の歴史 お菓子のホームラン王「ナボナ」の誕生秘話
――6年で3倍も!
東京を中心とした関東圏に亀屋万年堂の店舗が集中しているのは、亀屋万年堂のコンセプトが“地域に根差した菓子屋”だからです。地方に行く方に、東京土産として亀屋万年堂のお菓子をご利用いただき、全国の方々に喜んでいただけたら、と思っています。そのために、包装紙や手提げ袋などのデザインには、屋号の前に必ず“東京自由が丘”と入れています。
自由が丘は地元に愛されている町
――亀屋万年堂は、自由が丘という地名を全国に広めたことにも貢献しているのですね。
自由が丘は、代々この町に暮らしながら商売をしている人が多く、とても結束力が固く、チームワークのいい町です。自由が丘振興組合は1300店を超える加盟店があり、日本一大きな組合なんです。皆、自分たちの手で何かをやろうとする意欲にあふれていて、つくづく自由が丘は皆に愛されている町なんだな、と思います。
――これからの亀屋万年堂の取り組みについて、お聞かせください。
表参道に、若い女性を主体にしたプロジェクトによる『anovan』(アノヴァン)という日本初の生ブッセのお店を開店しました。またナボナによく合う紅茶を、ということで、ルピシア様と共同開発した『自由が丘15時』という紅茶を、自由が丘の総本店で販売しています。
また円谷プロダクション様から声をかけていただき、“ナボナも円谷プロダクションも50周年”ということで、『ウルトラマンナボナ』という商品も開発しました。
――王選手のファンの人も、ウルトラマンのファンの人も喜びそうなナボナですね。昭和の懐かしい感じがいいですね。
12月18日は亀屋万年堂の創業日にちなみ、「ナボナの日」としております。今年は王さんにナボナ名誉大使になっていただき、一般の方からもナボナ大使を募集し、その任命式を行います。全国から“ナボナが好き”という方々が集まる楽しい1日になると思います。
――ナボナ大使の応募は既に締め切られたということですが、私も応募したかったです。では最後に一言、よろしくお願いします。
和菓子というのは季節と共にある日本の文化です。お年賀、ひな祭り、お彼岸、卒業、入学、お花見、端午の節句、中元、お盆、中秋の名月、お彼岸、七五三……、そういう日本の習慣に和菓子を楽しんでいただけるよう、発信していくのが和菓子屋の使命かな、と思っています。
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