円満な「主夫家庭」には、共通の心得があった 誰もが「昭和の母」にならなくてもいい

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白河 桃子(しらかわ ももこ)/少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授。内閣府「女子化社会対策大綱」有識者委員、一億総活躍国民会議の民間議員。東京生まれ、私立雙葉学園、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。住友商事、リーマンブラザースなどを経て著述業に。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。少子化対策、女性のライフデザイン、男女共同参画、女性活躍推進、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。最新刊「専業主夫になりたい男たち」(ポプラ社)。

白河:女性に嫉妬しないっていうのはいちばん大事です。あと、要らないプライドの捨て方がうまい。男なんだから女性より上じゃなきゃいけない、とか、社会的に認められてなんぼだよね、とか、そういう意識のない人が向いています。

太田:本にも書かれていましたが、「バンドならボーカルより後ろにいるドラムやベース」っていうのには笑ってしまいました(笑)。

白河:ボーカルはやっぱり、基本的に目立ちたがり屋が多いじゃないですか。自分が中心じゃないと気が済まないっていう人は主夫には向いてないのかなと。私のイメージでは、主夫っていうのは「女性を支えて幸せにする人」っていうのがあるので。

あと、コミュニケーション能力は重要ですね。ママ友とうまく付き合えないと、生活していく上で重要な情報が入ってこないので。女友達とうまく付き合えるというのは大事です。

働かないことこそ、女性にとって高リスク

太田:特に、子育てでは横のつながりって大事になりますよね。

白河:もし本当に専業で主夫になる場合、孤独だと子育ても辛いし、将来的にもよくないですよね。主夫の皆さんは、地域力をすごく身につけていらっしゃいます。子育てにガッツリかかわると、周りのお父さん、お母さんとの近所付き合いが増えるし、地域力が身につく。それが子育ての助けにもなるし、子育てが終わった後にも役に立つんですよね。

太田:白河さんに立教大学でお話をしていただいたとき、女子大生たちにとても好評だったのが「女性にとって働かないことがいちばんのリスク」っていうことだったんですね。彼女たちはそれまで、働くことのほうがリスクなんじゃないかと思っていたようで。

白河:働くとお嫁に行けなくなっちゃうとか、モテなくなっちゃうとか。

太田:そうそう。働きすぎると一生彼氏なんてできないのかな、って思っていたら、その逆だと言われたのが目からウロコでした、って。

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