BMW M3君は「小悪魔的女子」に夢中だった 4人の高級車オーナーとドライブデート<4>

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女の子を甘やかしちゃうんだよね

「株とかトレーディングについてはわかってるつもりなんだけどね。マーケットは読めても女心は読めない。とか言ったら言い過ぎかな。マーケットは読めるなんて言ったら格好つけ過ぎだから、ここ『(笑)』ってしておいてね。You know, I spoil girls too much.(あのね、女の子を甘やかしちゃうんだよね。)」

自分でもやりすぎは良くないと分かってはいるものの、好きな子に尽くしすぎて手の内で転がされてしまうのが悩み、だと言う。私たち女子が当たり障りなくいうところの「優しい男」にカテゴライズされるだろうか。

「あのさ、女の子がLINEで既読つけないのって何なの? わざと? 興味ないだけ? 元々モテたわけでもないけど、香港にいる時よりも、うまくいかないんだよなあ。日本人の女の子は何考えてるかさっぱりわからないよ。」

そういえば、「既読スルーの理由の1つは、敢えて焦らして相手の気を向かせること。落ち込むにはまだ早すぎるかも。」って書いてあるのをどこかの記事で読んだっけ。同じ理由で悩んでるのは私だけではないのね、と元気付けられたことを思い出した。まさか30代半ばのこの男(ひと)も同じように悩んでいるとは。

話の冒頭から恋バナをまくし立てるBMW君だが、意中の女の子に振り向いてもらおうと努力する献身的な姿には涙が出そうになる。デートコースを終日計画し、海に行った際にはいつもヒールを履く彼女のためにスニーカーをプレゼント。ディナーには彼の自宅で手作りのオードブルを振る舞う。(ちなみに得意料理はフレンチオニオングラタンスープだとか。)それだけでなく、高級ブランドのネックレスに、ゴルフグッズ、フラワーボックスとプレゼントの集中攻撃だ。一体、いくら遣ってるの?(笑)

自分が欲しいものを得るためにはリスクを取る

昼下がりの大手町には暖かい光が辺り一面に降り注ぐ

遅めのランチを終えて『パレスホテル東京』を出ると、昼下がりの大手町には暖かい光が辺り一面に降り注いでいる。

BMW君には人生のポリシーがあるという。「自分が欲しいものを得るためにはリスクを取る」こと。No risk, no returnだ。元々は保守的で面倒くさがり、リスクテーカーとは決して言えない性格だったというが、トレーダーという仕事柄、その性格も必然的に変わったと言う。

「最初に就職した外資系金融会社で、パソコンとにらめっこしていたら上司に言われたんだ。『株を見ていたら数字が上がるか?』って。株が面白いのは数字ではなくて、ストーリーを買うことにあると思う。その企業の成長ストーリーを信じること。金融業界で成功しているトレーダーはうまくリスクを楽しんでると思う。」

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