指示の仕方を変えれば部下はみるみる変わる 部下をうまく動かす「任せ方2.0」とは?
Step.3「再意義づけ」
そして、再び意義づけを行います。つまずきワクチンが部下にきちんと伝わると、その分だけ部下は仕事の難しい面、マイナスな面ばかりを気にするようになってしまいます。そこで、もう一度前述の意義を伝えなおし、視点を再度上げる必要があります。端的に表すと「難しい仕事ではあるが、それだけやりがいもあるんだよ」と伝えるイメージです。
Step.4「自己決定」
これらの情報を伝えたうえで、自己決定を促します。必要なのは、部下が「自分でやると決めた」と感じることです。
「自らやると決めた仕事」と「やらされた仕事」では、部下の取り組みに大きな違いが現れます。「自らやると決めた仕事」であれば、目的を達成するための創意工夫を行い、トラブルに見舞われても最後まで諦めずに考え抜くようになるのです。上司が無理やりYesを促すような接し方をするのではなく、あくまで部下自身が決めたように演出する管理職の腕が問われます。
ほんの2~3分の手間で大きく変わる!
以上が、任せ方2.0の4ステップです。この4ステップを踏まえて、また前述の上司と部下のやり取りを見てみてください。「たかが仕事を任せるだけで、手間がかかるな」と思われたかもしれません。しかし、この手間は時間にして2~3分間程度のものです。この2~3分のひと手間を惜しまず、「任せ方2.0」をきちんと実践すれば、部下に任せた仕事の尻拭いをする時間が大幅に削減されるのです。
今回、調査結果を基に、部下をうまく動かすための「任せ方2.0」を見てきました。実は、この任せ方2.0にはさらにもうひとつ、驚くべき効能があることが調査でわかりました。それは、「任せ方2.0」を駆使する管理職にマネジメントされている部下は、成長が早くなるという効能です。
次回(最終回)は、部下の成長という観点も絡めて、「仕事を任せることを通じて、部下の成長を加速させる」方法を見ていきましょう。
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