「1日1万歩で健康になる」は大きなウソだった

15年にわたる研究で"黄金律"が明らかに

では、「運動強度」とはいったい何でしょうか?

運動強度を表す「メッツ(METs )」という単位があります。この単位「メッツ」の言葉をとって、私の提唱する健康法は通称「メッツ健康法」と呼ばれています。METs とは、「代謝当量」という意味です。

音楽を聴いている時、読書をしている時、テレビを見ている時など、「安静にしている時」を「1メッツ」とします。1メッツの酸素摂取量は、年齢・性別にかかわらず、1分間に体重1キロあたり3・5ミリリットルと決まっています。「1メッツ」は世界共通のものさしです。

この安静時の「1メッツ」を基準に何倍のエネルギーを消費するかで、活動の強度を示します。

「3メッツ」は、安静時の3倍の代謝をしている活動、「7メッツ」は、安静時の7倍の代謝をしている活動という意味です。最大20数メッツまであります(ただし、20数メッツはマラソンのオリンピック・チャンピオンの数値です)。

最近では、どの活動がどれくらいの運動強度をもつのかが明らかになってきています。参考までに、国立健康・栄養研究所が発表している「身体活動のメッツ表」からいくつかを表に抜粋して掲載しておきます。

あなたにとっての「中強度」の運動とは?

「運動強度」とは、聞き慣れない言葉ですし、少し難しいかもしれません。

しかし、あなたの今後のウォーキングで大事なポイントとして、まとめると、たったひと言になります。

「なんとか会話ができる程度」の速歩き

それが、あなたにとっての「中強度」の運動です。

のんびり散歩のように、鼻歌が出るくらいの歩き方だと、ゆっくりすぎます。競歩などのように、会話ができないほどの歩き方だと、速すぎます。「中強度の運動」を測る基準は、「なんとか会話ができる程度」の速歩きなのです。

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