金欠20代社会人が「借金地獄」から身を守る方法 キャッシングやリボ払いへの依存症はヤバイ

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新社会人や20代は金欠になりがち。高金利のキャッシングやリボ払い「依存症」にならないための「お金の常識」がある(写真:teresa/PIXTA)

春から新生活を始めるに当たって、クレジットカードを初めて持つという人も多いでしょう。クレジットカードのテレビコマーシャルも多く、見慣れたタレントなどがイメージキャラクターに起用されています。でも気になるのは、クレジットカードに付いている機能――「キャッシング」や「リボルビング払い(リボ払い)」まで宣伝されていることです。電車の中吊りでもネット上でも、とても目につきます。

キャッシングはとても高い金利がかかる借金ですし、リボ払いも金利に相当する「手数料」がかかる、れっきとした借金です。それなのに、キャッシングもリボ払いも利用者は多い。そうでなければ、クレジット会社は高い広告費を使って積極的に宣伝などしないでしょう。

冷静に考えれば、キャッシングやリボ払いは利用しないほうが賢明だとすぐわかるのに、なぜ利用する人が多いのでしょうか?

カード「キャッシング」の金利は普通預金の1万8000倍

キャッシングは、クレジットカードを持つ人がそれを利用したいかどうかに関係なく、ほとんどのカードについています。キャッシングの金利、つまり、クレジットカード会社からお金を借りるときの金利は、どのカードでもほぼ18%です。2019年4月現在、大手銀行の普通預金の金利は0.001%ですから、それに比べると1万8000倍の高さです。

こんなに高い金利がかかるのに、カードのキャッシングを利用する人たちが大勢いるのです。お金をつい使いすぎているうちに金欠になり、当座しのぎにキャッシングを使ったという人もいると思いますが、私は、むしろ「気軽な」気持ちで借金してしまう人たちが少なくないような気がします。

それはなぜかというと、人間は金利のような「率」に弱いからです。「率」で表されると自分が負担することになる「額」を実感しにくい。そんな心理的傾向があるのではないでしょうか。そこで、今回は「金利」という「率」を「額」に変換することの大事さを考えてみたいと思います。

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