金欠20代社会人が「借金地獄」から身を守る方法 キャッシングやリボ払いへの依存症はヤバイ
早速、カードのキャッシングの金利という「率」を「額」に変換して、それがどれだけ負担になるかを見てみましょう。
10万円をキャッシングで借りたとします。金利18%は年率ですから、1年後に返済すれば、金利分(利息)だけで1万8000円を返さなければなりません。では、1カ月後に全額返す場合、支払う利息は概算でいくらになるでしょうか。
1500円ですから、一見すると金額は大したことないように思います。元金の10万円と合わせて10万1500円を返したら、借金はなくなります。
しかし、1カ月後に返すお金がなく、そのままズルズル1年経ってしまうと元金と利息で11万8000円を支払わなければなりません。11カ月の間にもともと借りたお金の2割近く返済負担が増えるのです。
毎月少額払いでも、残金には手数料という名の高金利
クレジットカードの支払い方法には「一括払い」や「分割払い」がありますが、リボ払いもその方法の1つです。リボ払いにすると、クレジットカードの利用額や利用件数にかかわらず、毎月の支払い金額が一定になります(支払い残高の一定率を支払う方法もあります)。
クレジットカードは利用金額を1カ月ごとにまとめて金融機関の口座引き落としで支払いますが、その引き落とし額を一定にするわけです。例えば、利用額10万円だったとしても、引き落とし額を1万円とした場合、口座から支払われるのは1万円だけで、残りの9万円は翌月に持ち越されます。
ただし、持ち越した残金には年率15%前後の手数料がかかります。この場合なら、クレジットカード会社から「9万円を15%の金利で借金している」ということになるわけです。
では、さきほどと同じ10万円をクレジットカードで使ったとして、支払いは「毎月5000円」の定額でリボ払いする場合、負担はどれくらいでしょうか。金利手数料は、さきほどの通り15%とします。
シミュレーションの計算式は割愛しますが、結果をいえば、トータルの返済額(返済総額)は12万円以上となり、手数料分が元金の2割を超えます。なおかつ返済完了までに、何と2年もかかります。返済回数が24回にもなる、ということです。仮に「毎月4000円」とか「3000円」などと定額を下げるほど、返済総額が増え、返済期間はさらに長くなります。
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