韓国財閥が大慌て、「このままでは潰れる!」 サムスンはバイオなど新事業確立に注力
GSグループは新たな成長エンジンを確保するため、M&Aや選択と集中を通じて事業構造の調整を推進する方針。同グループにとっては、新領域への進出を模索している段階だ。
GSカルテックスは原油精製過程で生じる副産物を活用して複合材料の開発を行うなど、新事業に向けた投資を拡大中。主に素材の軽量化を図ることができる炭素繊維がその対象となる。精油・石油化学製品の生産過程で発生するピッチを原料として、炭素繊維の製造に向けた研究を進めている。主に、自動車の車体や部品を炭素繊維で代替できるようにすることが長期的な目標だ。
現代重工業は、体質改善に乗り出した。将来のビジネスを論じる前に、主力事業である造船部門を守るための構造調整をすべき状況だ。長びく不況で、業績悪化が大問題となっている。同社は2015年の1年間で1000人の従業員を退職させてもいる。経営陣には業績不振の責任を問いながらも、主力事業の拡充を図る計画だ。
大韓航空は新規路線拡大へ本腰
2013年に持株会社となる「韓進KAL」を設立して、循環出資構造を解消させた韓進グループは、各事業の強化に注力している。大韓航空、韓進海運では、各航路の拡大が課題だ。大韓航空は次世代航空機の導入や新規市場への進出、将来の事業開発などが課題だ。2012年以降、しばらく停滞していた新規就航を16年にはより拡大させる方針だ。また、グループ全体では無人航空機システムの開発に投資を増やしている。
ハンファグループは、太陽光事業が黒字化に元気づけられている状況だ。ハンファキューセルは2015年第3四半期(1~9月)に売上高4938億ウォン(約504億円)、営業利益466億ウォン(約48億円)を達成した。同社は現在、韓国・忠清北道に1.5ギガワット級の太陽光セル工場を建設している。また、250メガワット級のモジュール工場も新設した。同グループはサムスングループが持つ防衛関連事業と化学事業を買収し、世界でも上位圏への進出を図る予定だ。
斗山グループは業態転換を図っている。重工業の代名詞だった同グループは最近、免税店の事業免許を獲得し、消費財産業へと事業構造の転換を試みている。重工業では同グループが20年間リードしてきた分野だが、重工業関連企業が一斉に厳しい状況に置かれると、事業のポートフォリオを流通業重視へと変え始めた。また、防衛産業関連企業である斗山DSTの売却も視野に入れている。
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