韓国財閥が大慌て、「このままでは潰れる!」 サムスンはバイオなど新事業確立に注力
現代・起亜自動車は、将来のコア事業はエコカーと見なしている。2018年までに総額11兆3000億ウォン(約1.2兆円)を投入し、プラグインハイブリッド、ハイブリッド車や電気自動車専用モデル、水素燃料電池自動車の拡充など環境に優しいさまざまな車種を開発する目標だ。また、モーターやバッテリーなど主要部品関連のコア技術を確保し、環境に配慮したブランドへの変身を図る。
SKグループは、半導体製造設備の拡充に注力している。遅ればせながら、半導体事業を主力に将来市場をリードする意気込みだ。同グループは2016年に本格生産を始めるSKハイニクスの工場など総額46兆ウォン(約4.7兆円)を投資して二つの半導体工場を新設する計画だ。
バイオ市場への投資も増やす。SKケミカルはワクチン分野での主導権を握るため、約4000億ウォン(約410億円)をこれまで投資してきた。細胞培養インフルエンザワクチンなど主要ワクチンの開発に没頭してきた。12年には韓国内にワクチン工場を完成させ、血液剤工場も設立済みだ。
SKは半導体、バイオへ投資増やす
LGグループはエネルギーソリューションや親環境型の自動車部品を将来の新たな成長エンジンとして見据え、集中的に育成している。2014年には親環境型自動車部品に3兆5000億ウォン(約3600億円)、エネルギーソリューションに2兆7000億ウォン(約2800億円)を売り上げ、幸先のよいスタートを切った。エネルギーソリューション事業は、完結型のバリューチェーンを構築したと評価されている。親環境型の自動車部品でも、市場をリードし始めた。
LG電子はスマートカー向け部品と車内情報・娯楽関連部品を、LG化学は電気自動車向けバッテリー、LGディスプレーは車載用ディスプレー、LGイノテックはLEDとセンサーなどの分野に注力している。特にLG化学は、世界の自動車メーカー20社に電気自動車向けバッテリーを供給している。中国・南京では、電気自動車5万台分のバッテリーを生産する工場を竣工させた。これで、韓国・米国・中国の3カ所の生産拠点が稼働することになる。
ロッテグループは、流通部門でオムニチャネルを構築させることで新たな成長エンジンを確保する方針だ。オムニチャネルやオン・オフライン、モバイルなど、消費者を取り巻くすべてのショッピングチャネルを有機的に結合させ、消費者にとってあたかも一つの店を利用するようにさせる戦略だ。2014年3月に検討を開始したオムニチャネルは、2015年末までにはロッテ百貨店やロッテマート、ロッテドットコムなどグループ内19社をカバーした。観光・サービス部門は、海外進出に注力する方針だ。
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