韓国財閥が大慌て、「このままでは潰れる!」 サムスンはバイオなど新事業確立に注力
韓国を代表する企業たちの動きが尋常ではない。「このままなら潰れてしまう」という危機感が覆い、すべての大企業が大規模な構造調整を始めている。政府からの圧力からそうしているのではない。主力事業以外を果敢に切り取り、グループ会社の統廃合や大規模な人員削減さえ実施するなど、体質改善に集中している。また、不確実ではあるが将来の収益源に対する投資にも積極的だ。
財界の構造調整では、サムスングループが一歩抜きん出ている。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が「ニュー・サムスン」を唱えて始まった変化だ。
サムスン電子を中心にIT、金融、バイオがニュー・サムスンの3つの軸になる。特に、新事業として最近目立つのは「スマートカー」と呼ばれる自動車電装部品事業。サムスンSDIはドイツのアウディと次世代電機SUVを共同開発することを決めている。
サムスンはバイオ、現代自はスマートカーに注力
また、サムスングループが「将来の収益源」とアピールするバイオ医薬品事業への投資も加速している。同社は2020年までにバイオ分野で1兆8000億ウォン(約1800億円)の売上高を達成するのが目標だ。さらに2015年12月、仁川(インチョン)にサムスンバイオロジックス社の第3工場の起工式を行った。
2018年9月にこの工場が完成すれば、サムスンバイオロジックス社は生産規模36万リットルの世界最大のバイオ医薬品生産施設を持つことになる。規模で見ると、26万リットルの生産規模を持つスイスのロンザや24万リットルの独べーリンガーインゲルハイムを上回る規模になる。
現代・起亜自動車は、主力の自動車産業の技術力をさらに強化するため、長期的で大規模な投資を決定した。完成車の品質競争力の向上と将来の成長エンジンの拡充、ブランド価値の向上、自動車中心のグループ間のシナジー効果の最大化が課題だ。同社は環境に優しいスマートカー分野において、将来のコア技術を確保するために2018年までに81兆ウォン(約8.3兆円)を投資する計画だ。投資額全体の76%を韓国内に集中して行う。この投資には、建設や物流など自動車産業の関連部門でシナジー効果を最大限発言させるための投資、ということだ。
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