崖っ縁!シャープ 資産の切り売りは避けられず 9月危機は回避できそうだが…

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問題は、液晶事業である。

亀山第1工場は、昨年、アップルが1000億円を投じてスマホ用ラインを敷いており、「もはやアップルの工場。われわれに売却権限はない」(シャープ関係者)。

アイパッドやニンテンドー3DSLLのパネルを生産する亀山第2工場は現在、稼働率5割と低迷している。が、「堺工場を切り離した今、亀山第2はシャープの液晶事業の最後の砦」(同)。亀山第2の売却は、シャープ解体に等しく、シャープとして絶対にのめない案である。

とはいえ、6月末時点でシャープの純資産は4800億円弱。今期の赤字拡大でさらに1000億円以上毀損する。鴻海からの出資をまとめ上げ、早急な収益立て直しを図れなければ“解体”は現実となる。

シャープの業績予想、会社概要はこちら

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(前野裕香 =週刊東洋経済2012年9月1日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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