竹中平蔵氏「だから僕は歴史を学んできた」 今年こそ!歴史を見る「3つのポイント」

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海外から、日本はレジリエントな国と言われています。レジリエンスとは、復元力という意味です。

阪神淡路大震災のあと、プロ野球のオリックスブルーウェーブは「がんばろう神戸」と謳い、東日本大震災のあとは、「がんばろう日本」というフレーズを多くの人が口にしました。

東日本大震災の際、Twitterに、「電車に乗っていたら、大変なことが起きていますが、こういう時こそがんばりどころです、みんなで力を合わせて乗り切りましょう、というアナウンスが流れて感動した」という内容のつぶやきが流れました。そういうスピリットが出てくるのです。

MITメディアラボ(米国マサチューセッツ工科大学の研究所)では、アフターインターネットの時代で、パラダイムが変わってきた、価値観が変わったということをいくつか言葉で表していますが、その中に、「レジリエンス・オーバー・ストレングス/強さよりも復元力が大事だ」、という言葉があります。強い会社だって潰れることがある、それを復元する力が大切なのです。

大震災でもそうです。復元力が重要であり、日本は復元力そのものといってもいい。それが日本の素晴らしさです。

今起きている現象の多くは、歴史の中からその要因、成り立ちを探ることができます。それを知ることが、これからどうすべきかを考える礎になります。

後編は、歴史を築いてきた人物に焦点を当ててみたいと思います。

(撮影:今祥雄)

竹中 平蔵 慶應義塾大学名誉教授

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たけなか へいぞう / Heizo Takenaka

1951年、和歌山県和歌山市生まれ。一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行。81年に退職後、大蔵省財政金融研究室主任研究官、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年より小泉内閣で経済財政政策担当大臣、郵政民営化担当大臣などを歴任。

現在、東洋大学グローバル・イノベーション学研究センター長・教授、慶應義塾大学名誉教授、世界経済フォーラム(ダボス会議)理事などを務める。博士(経済学)。著書に『平成の教訓 改革と愚策の30年』(PHP新書)、『この制御不能な時代を生き抜く経済学』(講談社+α新書)など多数。

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