竹中平蔵氏「だから僕は歴史を学んできた」 今年こそ!歴史を見る「3つのポイント」
海外から、日本はレジリエントな国と言われています。レジリエンスとは、復元力という意味です。
阪神淡路大震災のあと、プロ野球のオリックスブルーウェーブは「がんばろう神戸」と謳い、東日本大震災のあとは、「がんばろう日本」というフレーズを多くの人が口にしました。
東日本大震災の際、Twitterに、「電車に乗っていたら、大変なことが起きていますが、こういう時こそがんばりどころです、みんなで力を合わせて乗り切りましょう、というアナウンスが流れて感動した」という内容のつぶやきが流れました。そういうスピリットが出てくるのです。
MITメディアラボ(米国マサチューセッツ工科大学の研究所)では、アフターインターネットの時代で、パラダイムが変わってきた、価値観が変わったということをいくつか言葉で表していますが、その中に、「レジリエンス・オーバー・ストレングス/強さよりも復元力が大事だ」、という言葉があります。強い会社だって潰れることがある、それを復元する力が大切なのです。
大震災でもそうです。復元力が重要であり、日本は復元力そのものといってもいい。それが日本の素晴らしさです。
今起きている現象の多くは、歴史の中からその要因、成り立ちを探ることができます。それを知ることが、これからどうすべきかを考える礎になります。
後編は、歴史を築いてきた人物に焦点を当ててみたいと思います。
(撮影:今祥雄)
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