最強市民ランナーが少ない練習で勝てるワケ 「アマの星」川内優輝"育ての親"が語る

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いずれにせよ週2回、水曜と土曜のポイント(強化)練習が、私の練習法の軸となるわけです。

集中して走力を強化するポイント練習といっても、スピード練習も距離走も、ペース(速度)はそれほど速く設定しません。むしろ、それぞれの走力に応じて、"やや抑え気味にする"のがコツです。

そのベースには「歯を食いしばりながら頑張って練習すれば速くなるってものじゃない」ということがあります。

ランナーは自分の"最低ペース"というものを知っておくことが大切です。

最低ペースとは、レース中にどれだけ苦しくなっても、それ以上はペースダウンすることなく走れるペースのこと。この最低ペースを底上げすることこそが私の練習の目的であり、マラソンランナーが強くなるポイントなのです。

最低ペースを底上げするには、スピード練習でも距離走でも、最初から最後まで一定ペースを保つことが大切になります。

そのためには「ランニングフォームを乱さない」「"膝のタメ"を使う」という2つの点を意識しながら練習することです。"膝のタメ"は感覚的なことなので文章で説明するのが難しいのですが、膝のクッション性を保ちながら柔らかい走りをするということ。このことを意識することから始めることです。

ジョッグは自分自身の体と相談

水・土曜のポイント練習以外の日はというと、月曜は休養、火・木・金・日曜はジョッグです。

ジョッグの距離はあえて指定しません。基本的に疲れを抜くことが目的ですから、ゆったりとしたペースで、30分でも60分でも構いません。

そのあたりの加減は自分自身の体と相談しながら、自問自答を繰り返すことが大切ですし、そうやって自分で試行錯誤したほうがランナーとして伸びるというものです。

ビジネスパーソンもマラソンランナーも「指示待ち族」では伸びません。

こうした私の練習法は、川内が大学卒業後に"公務員ランナー"として大活躍して注目を集めたことから、市民ランナーの間では"川内メソッド"として話題になったようです。

次ページ入部したての頃は、指導法に懐疑的だった
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