体育会の学生は本当に「就職に有利」なのか 部活に忙しい学生を支援するサービスも活況

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就職サイト大手の「リクナビ」運営などで知られるリクルートキャリア(東京)も「体育会学生のためのリクナビ就職エージェント」を運営している。

その名の通りいわゆる就職エージェントのサービスで、2013年に開始。新卒向け就職エージェントサービスとしては日本最大の企業・学生利用数という「リクナビ就職エージェント」ならではの「選択肢の多さや、豊富なノウハウが特徴」(同社キャリアアドバイザーの眞山祐衣さん)だ。

登録した学生とはまず面談を行い、その後は電話や対面で相談を受け付けるほか、定期的にアドバイザーから学生に連絡し、活動の状況を確認する。

学生からの相談内容は「履歴書の添削・面接の対策をしてほしい」といったものから、「これまでの体育会での活動をどのように就職活動で生かせばいいか悩んでいる」といったものまでさまざま。体育会学生の活動で課題となるスケジュールについては、学生の活動日程にあった企業を紹介するだけでなく、企業側にも日程調整の交渉などを行う。

マンツーマンで学生を指導

「体育会専門マンツーマン就活コーチ」と銘打っているのは、バザール(横浜)が運営する「アスリートキャリアカレッジ」だ。同社アスリート事業責任者の元野勝広さんは、アメフトで高校・大学日本一、日本代表を経験し、日本人初の室内アメフトプロ選手として活躍した経歴を持つ。

元野さんは、各大学の体育会本部が開く「リーダーズキャンプ」に講師として招かれることが多く、チーム運営やリーダーシップなどに関するコーチングを行っている。その際に参加した学生などの口コミで会員数が増えることが多いという。

これらのアスリート向けコーチングを通じた就職活動の支援が同サービスの特徴で、就活に向けては志望する企業についてどのように研究し、志望動機を固めるかの指導などをマンツーマンで行う。相談は「LINE」など通じて頻繁に受けているほか、面接での企業側からの評価を学生に解説し、次の面接に向けた対策なども行う。
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