問題は大学数が少ないのに、自分の大学が載っていない場合だ。採用実績校を見ると、特定の大学に限定されている会社がある。日本企業は前例を踏襲する傾向があるので、これまで○○大学から採用しているならば、今年も○○大学から採用しようとすることは十分あり得る。
一方で、企業は人材の画一化を恐れている。最近、ダイバーシティ(多様性)を重んじる会社が増えており、これまでは採用していなかった人材を入社させ、社員の画一化を防ぐ傾向も出てきた。
これまでは、特定の大学から採用していたが、これからは幅広く採用しようと考えている企業は少なくないはず。仮に自分の大学がなくても、どうしてもその企業に入社したいならば、企業研究や筆記試験対策をしっかりやってから、堂々とエントリーするべきだ。
筆記試験=SPI3ではない
次に「重視科目」を見ていだきたい。そこで、重要なのは「筆」。これはその企業で実施される筆記試験の種類を表す。就職試験における筆記試験とは「SPI3」と思い込んでいる学生が多いようだが、実際にはその他の筆記試験も行われている。
SPI3はリクルートが開発したテストだが、ヒューマネージ社のTG-WEBや日本エス・エイチ・エル社のGABやCABといった筆記試験を学生に課す企業も少なくない。それぞれ対策が異なるので、自分の志望する企業がどの筆記試験を採用しているのかをチェックしておくことは極めて重要だ。SPI3の勉強をすれば、TG-WEBの問題が解けるということではないので気をつけていただきたい。
ちなみに「テストセンター」と書いてある企業が多いが、これはどこかの会場でSPI3の試験を受けるという意味だ。
通過率の欄の「ES」とはエントリーシート(ES)の通過率のこと。通過数÷ES受付数で算出している。大手企業には1万人以上がESを提出するので、ESが通過するだけでもたいへんだ。通過率の低い企業ばかりではなく、高い企業にもエントリーしておこう。
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