通常だと、残業代がなくなったり一部の手当てがなくなったりすることも多く、責任と肩書きは立派になった割には、もらうおカネはほとんど増えないことがあります。
「堂薗さんってボクの何倍くらい、お給料もらうんですか?」とお酒の席でシャレで聞いてきたメンバーに、「何倍もあるわけないでしょ。気持ち多い、くらいのもんよ」と言ったら、「夢が壊れる!」と叱られたことがありますが、それが現実ではないでしょうか。
部下が思うほどお給料はもらっていません!
「ケチ」と言われるのがすごく嫌なわけですから、おカネがあったら気持ちよく払いたいですよ、そりゃ。なのに、メンバーたちが思うより持っていない。そのうえ、お小遣い制でメンバーよりずっと貧乏な上司だって多い。だから、本当は飲みたいのに付き合いがよくない上司がいたり、「ケチ」と言われても涙をのんで割り勘をお願いしている上司がいたりするのでは、と私は思うんです。
上司たちは、メンバーたちのお給料の金額も知っているはずですから、メンバーたちもおカネがいっぱいあるわけではないということもわかっているでしょう。契約社員のあなたに、多くを払わせるのは可哀想だとも思っていると思います。だからきっと、割り勘の飲み会には、無理強いはしていないのではないでしょうか。
忘年会と新年会があったらどちらかにする、とか、参加費を会社が負担するような飲み会にだけ行く、とかしても、「彼女は付き合いが悪い」とは言わないと思います。大勢が参加する飲み会では、上司が「ばーんと払う」のは無理ですから、どうぞ「ケチ」と言わないであげてください(笑)。
自分が上司だったら……と考えればフトコロ事情も想像はできると思いますが、やはり、「日常はあんなに立派な上司がケチでせこい」となると残念な気持ちになるのはわかります。時には上司におごってもらいたい、となれば、やはり、「気持ちよく払いたくなる」という場づくりが必要ではないでしょうか。
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