1ドル102円台の「円高時代」がやって来る? 日本株は米国の利上げ後どうなるのか
世界中の市場関係者が注目するFOMC(米・連邦公開市場委員会)が目前に迫っている。この一大イベントをきっかけに、世界の市場はどのように動くのか? 市場関係者はさまざまな思いを抱きながら、その日が来るのを待っている。
しかし、先週末の株式市場や為替市場の動向を見る限り、投資家はリスク回避の方向に向かっているようだ。この動きがFOMC後も続くのか、その場合にはどのような投資行動が賢明なのか。ここ数年間続いていた市場トレンドの転換点になる可能性もあり、投資判断には慎重さと大胆さが必要に思われる。
過去3回の利上げでは、利上げ後「円高」に振れた
12月15~16日に開催されるFOMC(結果が出るのは日本時間の17日未明)では、2004年以来の利上げが実施されるとの見方が支配的だ。直近の市場予想でも約8割の確率で利上げが実施されるとされており、利上げは確定的とみてよいだろう。
直近では金融市場が少し不安定な動きになっているが、9月に利上げを見送った際の理由となった中国の株式市場の混乱や景気鈍化懸念は見られない。つまり当時ほど市場が混乱しているわけではない。そのためイエレンFRB議長が「年内利上げが妥当」と言い続けてきた通り、“予定通り”の利上げが実施されるだろう。
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