逆風下の中国で増勢、ブリヂストンの「武器」

逆風下の中国で増勢、ブリヂストンの「武器」

中国・湖北省の省都、武漢市。5月、トラック向け大型タイヤを扱うある販売店が、ブリヂストンの専売店(ファミリーチャネル)に生まれ変わった。店長は「改装前は平均で月20本ぐらいの販売だったが、今は150本近い」と胸を張る。

2010年に米国を抜き、世界最大の自動車大国に育った中国。当然、タイヤ市場も急成長してきた。が、景気減退の影響を受け、昨秋からタイヤ販売に陰りが出ている。特に物流用途が多いトラックタイヤの市場は前年割れの状況にある。

その逆風下、ブリヂストンが中国で存在感を高めている。トラックの需要が大きい湖北省を含めた華中地域では、今年1~5月の販売数量を前年同期比で約15%増やした。

中国のトラックタイヤ市場は、「700以上のブランドがあり、現地メーカーの数は把握できないほど多い」(ブリヂストン中国)。急な空気漏れを起こしやすいチューブタイヤが中心で、粗悪品も多い。当然、ブリヂストン製品との価格差は大きく、タイヤ1本当たり300~600元(3800~7500円)もの開きがある。

その中でブリヂストンが重視するのは、顧客のランニングコストの引き下げ。燃費性能に優れ、耐久性が高い同社製品は、長く使えば燃料代を節約でき、トータルの経費削減につながることをアピールしている。

さらにリトレッドタイヤを組み合わせる提案の成果が上がっている。リトレッドとは、使用済みタイヤの表面に新しいゴムを張り付け、再利用する商品。中国では新品の30~35%の価格で提供しており、更新時にタイヤをリトレッドすれば、経費削減効果はさらに大きくなる。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 岡本幸一郎の自動車情報発信局
  • インフレが日本を救う
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
100億円の寄付を即決<br>ユニクロ柳井会長の危機感

ともにノーベル賞を受賞した京都大学の本庶教授、山中教授に、ユニクロの柳井会長が過去最大規模となる総額100億円を寄付すると発表。研究支援を決めた背景には、サステナビリティ、社会課題の解決などに対する柳井氏の強いメッセージがありました。