許せない!悪徳リフォーム業者の卑劣な手口 あなたの親も狙われているかもしれない
これらは法の抜け穴を巧妙に利用してくるため、被害者が実証できずに泣き寝入りするケースがほとんどで、過去には認知症の女性から6000万円をむしり取ったケースもあるという。悪徳業者のターゲットにされやすい高齢者は、騙された事を恥じたり、諦めたりしてしまいやすく、被害が表面化しにくいといわれている。実態は国民生活センターに寄せられている相談件数よりもはるかに多い可能性がある。
情報を共有し、結託して同じ被害者を狙う
足がつく事を避けたい悪徳リフォーム業者は工事をとにかく急ぐ。契約して、その日のうちに工事を始める。そして、長くても2日で工事を終えてしまうという。
リフォーム詐欺業者たちは、数社、酷い時になると十数社が結託して同じ被害者を狙う。過去にリフォームを行った家の名簿を入手したり、表札にペンで印を付けたり、“施工済み”のシールを貼ったり、情報を共有するのだ。この印は、与しやすい相手を判別するために付けられたモノである
その工事もかなり悪質な内容である。施工後の屋根裏には、地震などの対策のためのまったく無意味な“火打ち梁”が見つかった。火打ち梁とは、2階の床などの補強材だ。だが、この家はそもそも耐震強度に不安がある住宅ではないはずなのに無駄なものが取り付けられている。
床下で行われた工事を見てみると、大量の床下用換気扇が設置されていた。その数……なんと15個! 一戸建ての住宅にしては、かなり多すぎる。不要な数の換気扇が取り付けられていたのである。そして、除湿剤と称して業者が撒いていたのは、ただの軽石だった。
このように不要でデタラメな工事は、老人には確かめるのが難しく、滅多に見ることができない場所を中心に行われている。しかも計画的に調べ上げて狙われて行く。この事例のように、年々巧妙化する手口によって悪徳業者に騙されてリフォームを行ってしまう人がいる。30~50代の読者からすると、自分はだまされなくても年老いた親が被害に遭ってしまうケースがありうる。悪徳業者の手口を知り、対策を立てておきたいところだ。
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