はるママ様、生活のために働くようになって5年半が経つのに、それはいまだに夫君が組んだあなた名義のカードローンの支払いで、ほとんどが消えるのですね。これだけでも異常ですのに、まだ耐えるべきかとか、家族で乗り切るべきかという考えが、あなたの心のどこかにあるから、悩んでおられるということですか?
私は、カネの切れ目が縁の切れ目だとは思っていません。事業をしておれば、良いときもあれば悪いときもあるのは当然です。夫が事業の資金繰りに詰まったとき、どこの家でもまず最初に手をつけるのが保険関係で、それは子供の学資保険であることも同じです。この時点で多くの妻は危機感を募らせ、「学資保険にまで手を付けた」ことが発端や争点になる夫婦ゲンカをよく聞きます。ですが私は、学資保険といえども聖域ではなく、事業の役に立ってよかったとなぜ考えられないのかと思うものです。
努力と誠意のない人の再起は不可能
ただしそれは結果の良し悪しに関わらず、事業を営む人が事業にも家族にも誠実に向き合い、努力している場合に限ります。夫君の場合は、そうではありません。
バカにされるようなことをしてきた者がバカにされまいとして、苦し紛れに強がって言う言葉があります。それを放置すると、その愚かな本人も心底、それを信じるようになっていき、始末に負えなくなることがあります。
「楽に子育てだけをしてきた」という彼の言葉にあなたは、子育て中も事務は手伝ってきたと反論しておられます。これは、正しい反論ではありません。事務を手伝わなかったとしても、子育ては楽にはできません。どんな大変な仕事をしてきた人でも、子を育てることのほうが大変だったと言っておられます。また彼は、自分の顔が広いおかげで、あなたの就職ができたと言っておられるようです。しかしながらあなたに能力がなければ、即解雇されるはずです。職が続いているのは、あなたに能力があるからなのです。
「夫の言い分も、少しは正しい。夫が仕事さえしてくれれば、一緒に居るほうが頼りになる存在だ」という曖昧な考えが、あなたのどこかに少しでもおありでしょうか? 私は否定的です。自分は何一つ努力せず、妻子に対する責任感も誠意もない人と一緒に暮らして幸福になった人を、私はですが、会ったことがありません。
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