これに加えて、より本質的に大切な視点は、3~5年後をめどに自分のありたい姿を想定し、必要となりそうな能力の獲得を「今」始めるということです。
5年後には、メンバーを抱えて、部の収支を背負って、事業をつくっていきたいと思っているとしましょう。このような人は、ひととおりの経営の知識(たとえばMBAの1年時で学ぶ必修科目)は必須です。このような場合、学ぶだけで1年程度、実践で使い自分のものにするのに2年程度の時間がかかるでしょう。
こうなると、3年後にありたい姿になるためには、「今」学びを始めなければならないのです。
なってから準備では遅い
ちょっと、こんなシーンを想像してみてください。皆さんの会社の新社長が、社長になったその日から、「よい社長になるための方法」という本を読み始めました。みなさん、びっくりするか、あきれてしまうでしょう。しかし、中間管理職の場合、そのようなことが笑い話ではなく、実際にあちこちで発生しているのです。
本来であれば、課長になるのにふさわしい人が課長になるべきあり、課長になってから勉強するのは、論理的にもおかしい話です。
つまり、極めてシンプルに、チームリーダーになってからチームリーダーに必要なことを学び始めるのでは、遅すぎることを認識しなければならないのです。
今回は、リーダーとして「心・技・体」をマネジメントすることの大切さについて見てきましたが、いつの時も、「気がついたときがいちばん早いタイミング」であるということを肝に銘じて、能力開発に励んでいただきたいと思います。
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