手を洗う回数を最低限とし、洗ったときはすぐにハンドクリームをつける、シャンプーするときもビニール手袋で手を保護するなどの工夫が必要です。ハンドクリームの選び方も、手荒れを治すうえで重要なポイントです。ハンドクリームは、成分で見るよりも使用感で選びましょう。つけてみて潤いが持続するものであることが必須です。つけたときはよいけれど数時間たつと乾燥してくるというようなものは、ハンドクリームとして適しません。
こっくりしたクリームタイプがベスト
最近はさらっとした使用感のものが好まれるため、ジェルタイプなどの軽いものが出ていますが、そのようなものは潤いの持続力は弱いようです。やはりこっくりしたクリームがベストです。「クリームはべたつくのでは」と思う人が多いようですが、良質なハンドクリームであれば、潤いを保ちながらべたつきはないものです。自分に合うものが見つかるまで、妥協しないで探しましょう。
合うハンドクリームが見つかったら、持ち歩いて手を洗うたびに塗りましょう。さらに寝る前にはたっぷりすりこんで指先までマッサージします。指先は冬場、特に血行が悪くなりやすく、それも手荒れの原因になっています。血行を促進するビタミンEを配合したクリームもあるので、それでマッサージするとなおよいでしょう。
手荒れがひどくてかきむしってしまう、割れて血が出るなどの場合は皮膚科を受診したほうがよいでしょう。皮膚科では通常、ステロイドの塗り薬を使って炎症を抑える治療をします。ただし塗り薬を使っても、水や洗剤を触る機会が多い人は、なかなか手荒れが治らないものです。手荒れは、薬だけで治るというものではなく、日ごろの本人の努力がいちばん大切。水や洗剤を触らないよう手袋で保護する、手を洗った後は毎回ハンドクリームを塗るという地道なケアがあってこそ、美しい手がかなうのです。
水仕事が多いからとか体質だからと言って手荒れをそのままにしないで、丁寧なケアで、今年の冬はすべすべの手で過ごしましょう。
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