ゴム手袋とハンドクリームで「手荒れ」を防げ 洗剤に直接触らないようにすることが肝心

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手を洗う回数を最低限とし、洗ったときはすぐにハンドクリームをつける、シャンプーするときもビニール手袋で手を保護するなどの工夫が必要です。ハンドクリームの選び方も、手荒れを治すうえで重要なポイントです。ハンドクリームは、成分で見るよりも使用感で選びましょう。つけてみて潤いが持続するものであることが必須です。つけたときはよいけれど数時間たつと乾燥してくるというようなものは、ハンドクリームとして適しません。

こっくりしたクリームタイプがベスト

最近はさらっとした使用感のものが好まれるため、ジェルタイプなどの軽いものが出ていますが、そのようなものは潤いの持続力は弱いようです。やはりこっくりしたクリームがベストです。「クリームはべたつくのでは」と思う人が多いようですが、良質なハンドクリームであれば、潤いを保ちながらべたつきはないものです。自分に合うものが見つかるまで、妥協しないで探しましょう。

合うハンドクリームが見つかったら、持ち歩いて手を洗うたびに塗りましょう。さらに寝る前にはたっぷりすりこんで指先までマッサージします。指先は冬場、特に血行が悪くなりやすく、それも手荒れの原因になっています。血行を促進するビタミンEを配合したクリームもあるので、それでマッサージするとなおよいでしょう。

手荒れがひどくてかきむしってしまう、割れて血が出るなどの場合は皮膚科を受診したほうがよいでしょう。皮膚科では通常、ステロイドの塗り薬を使って炎症を抑える治療をします。ただし塗り薬を使っても、水や洗剤を触る機会が多い人は、なかなか手荒れが治らないものです。手荒れは、薬だけで治るというものではなく、日ごろの本人の努力がいちばん大切。水や洗剤を触らないよう手袋で保護する、手を洗った後は毎回ハンドクリームを塗るという地道なケアがあってこそ、美しい手がかなうのです。

水仕事が多いからとか体質だからと言って手荒れをそのままにしないで、丁寧なケアで、今年の冬はすべすべの手で過ごしましょう。

吉木 伸子 皮膚科・美容皮膚科医院長

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よしき のぶこ / Nobuko Yoshiki

皮膚科・美容皮膚科「よしき皮膚科クリニック銀座」院長。皮膚科医。1993年横浜市立大学医学部卒業、 同年慶応義塾大学病院 皮膚科学教室に入局。1994年浦和市立病院(現さいたま市立病院)皮膚科勤務。1996年埼玉県大宮市(現さいたま市大宮区)のレーザークリニック勤務。その間、アメリカ・オハイオ州クリーブランドクリニック形成外科、日本漢方研究財団附属渋谷診療所にて、美容医療および東洋医学の研修を行う。日本美容学校皮膚科非常勤講師を兼任。
1998年「よしき皮膚科クリニック銀座」を開業、現在にいたる。TV出演や雑誌の連載など多数。主な著書に『美容皮膚科医が教えるあこがれ「美人」のつくりかた』(日本文芸社)や『いちばん正しいスキンケアの教科書』(西東社)などがある。
 

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