うどん店は、ラーメン店に比べて品数が多い。朝のうちにおにぎり、天ぷら、いなり、かしわ、ピークタイム分までの出汁を仕込んでいるそうだ。
出汁や具材の補充、食器の片付けなど、状況に応じて最適なフォーメーションに組み替えながら、できるだけお客さんを待たせないオペレーションを目指している。「フォーメーションの指示を出す店長の腕の見せ所なんですよ」と野村さんは語る。
何度も繰り返し欲しくなる味
席について、まずは澄んだ出汁をひと口。
ああもう一杯、もう一杯と、何度も繰り返し欲しくなる味だ。魚と昆布の風味を感じながら、レンゲが止まらない。
出汁を飲み干す前につるんとした麺を持ち上げ、口に運ぶ。
もちっと歯に当たる麺を口のなかでほおばる。太すぎず、細すぎず、すすることもできるが、よく噛んで味わいたいボリューム感。つるつるもちもちの歯触りを楽しみながら、箸を進める。
別皿でもらっていた、ネギ、おぼろ具を載せてみた。
おぼろ具、これがすごい。小麦冶のおぼろ具は、老舗・日高食品のおぼろ昆布だ。肉厚の天然昆布の表面を、職人が手作業で1枚ずつ薄く削りだしている。しっかりとした食感と濃いうま味が特徴だ。こんなに存在感のあるおぼろを知らない。いつものおぼろは、スープに溶け込み一体化してしまうが、ここのは違う。おぼろが立体となり山を作る。
昆布の存在感を感じるおぼろが出汁に浸かると、スープもうま味がぐっと増す。240円のかけうどんをグレードアップさせる。80円のおぼろ具のアシスト力を感じる。




















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