「かけうどん一杯240円」「うどん+とり天+いなりセットでも440円」の衝撃…地元民の日常を支える生活密着《うどんチェーン》の正体

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「原価割れしてるけど、これは絶対変えられない」と野村さん。「他店と比べても一番おいしい」と、お客さんから言われるそうだ。

いなり
いなり60円(写真:筆者撮影)

そしてこのうま味が増したスープは、米との相性も抜群だ。スープを一口飲んだ後、続けていなりを食べるのがまた最高なのだ。うどんにごはんと炭水化物尽くしにはなってしまうが、やはりおいしい。黄金の組み合わせである。

いなりの断面
いなりの断面(写真:筆者撮影)

いなりは驚くほどジューシー。噛むとジュワっと出汁が口のなかに広がる。揚げのなかには、味ごはんが入っている。いなりをほおばり、うどんの出汁を飲む。この順番がなんとも、おいしい。小ぶりのいなりは、ふた口でなくなった。今度は2個いけそうだ。60円なので2個頼んでも120円なのがうれしい。

そして、炭水化物尽くしの食事に満足感を添えてくれるのがとり天だ。


とり天具
とり天具140円。そのまま食べてもよし、スープに浸して食べてもよし(写真:筆者撮影)

しっとり柔らかいとり天具は3つで140円。おかずとして買って帰るひとも多いそうだ。米にとり天が合うように、うどんにもとり天が合う。あっさりと淡白なとり天を、うどんのスープに浸して食べる。スープを天つゆ代わりに天ぷらも楽しめるし、とり天が浸かったスープはコクが出て、さらにおいしくなる気がする。シンプルうどんにとり天。この組み合わせで、食事の満足度は一段と高まる。




家族5人で食べても2000円いかない!?

野村さんによると、平日の小麦冶には平均330人が訪れるそうだ。土日は400〜500人。ピークの11時から14時の間に半分以上が来店するが、それ以外の時間帯も客足は途切れない。コロナ禍以前はアイドルタイムに客足が落ち着いていたが、現在はピーク時間をずらして来店するお客さんも増え、混雑が以前より分散しているという。

店内の様子
店内の様子(写真:筆者撮影)

16時半頃、ベビーカーに子どもを乗せたお母さんとおばあちゃんが来店した。小上がり席に座り、ベビーカーをテーブルに向けて食事している。慣れた様子で食券を買い、席についた。帰り際、話を聞いた。

「しょっちゅう来るよ、週一くらいかな」

通り道にある店舗へ、お昼どきや夕方、出かけたついでにお腹が空いたら訪れるそうだ。

「他のお店も行ったけど、ここはやっぱり安いし、孫も連れて4、5人で食べても2000円いかないくらい。気兼ねなく寄れる」

おすすめはごぼう天うどんやとり天とのこと。

17時前、ひとりうどんを食べ終え、汗を拭いているワイシャツ姿の男性がいた。外回りの仕事柄、昼食をとる間もなくこの時間になってしまったそうだ。会社が近いが、帰社すると会議が始まるため、その前にお腹を満たしておきたいと立ち寄ったという。

「会社も近いのでよく来ます。ここは安いし、助かります。ささっと食べられるしね」

こめかみににじむ汗を拭きながら答えてくれた。器にはほんの少しスープが残っている。きっと、七味かゆず胡椒をたっぷりかけて味わったのだろう。

肉ごぼう天うどん定食
ちなみに、小麦冶の人気ナンバーワンメニューは「肉ごぼう天うどん」(520円)だという。これは人気ナンバーワンの肉ごぼう天うどんにかしわ2個をつけた「肉ごぼう天うどん定食」(680円)(写真:筆者撮影)
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