「じつはあの本の影響があるんです」どん底で研究をやめようとしていた山中伸弥に成功法則を気づかせた一冊
“前人未到の地へ”本を携えて進んだ2人
決して諦めることなく、まだ誰も成し遂げていない偉業に挑んだ、偉人たち。その生き様には思わず勇気づけられるが、当の本人たちは不安でいっぱいだったことも、また事実である。
日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹は、理論物理学という難解な分野に挑んだが、大学卒業時には、こんな不安に駆られたという。
「昭和4年3月、京都大学を卒業するちょっと前に、私の心はちょっと動揺した。これからさき理論物理学をやっても、物にならないのではないか──そんな悲観的な気持になった。いっそ坊さんになろうと思った」
湯川の偉業を思えば、このときに僧侶にならずに本当によかったが、湯川がノーベル物理学賞を受賞してから60年以上の月日が流れた2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥もまた、道なき道をゆく苦しみを味わっていた。



















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