異色!「オール日本ロケ」のハリウッド映画『レンタル・ファミリー』 ロケ地に選ばれた、京都や北海道ではない《すばらしい日本の名所》はどこ?

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本作のプロデューサーによれば、この天草でのストーリーは当初、屋久島を想定して、脚本作りを進めていたとのこと。そんな中、プロデューサーとロケーションチームから、天草を最終目的地にするのはどうか、というアイデアが生まれました。

監督が現地へ赴き、実際に島原鉄道とフェリーで天草に渡るルートを巡ったところ、そのロケーションの美しさや、物語に寄り添う風情を感じ、すぐにロケ地に決定したといいます。

大三東駅
「シマテツ」の愛称で親しまれる「島原鉄道」。街プロジェクトの一環で、車体の黄色にちなみ、地元の人たちが願いごとを書いたハンカチをホームに飾ったのだそう(写真:筆者撮影)

観光で天草に行くルートとしては、熊本市内から車で天草五橋を渡るか、阿蘇くまもと空港などから空路で入るのが一般的です。しかし、あえて鉄道とフェリーを乗り継ぐ行程にすることで旅のアクセントが加わり、ルート自体が持つ力を実感できた、と話しました。

また、潜伏キリシタンの時代の舞台となった2つの地域を結んでいることから、観客に旅情や歴史的ロマンを感じさせる効果があるのではないか、と考えられます。

「第2次高市政権」以降のコンテンツ制作のゆくえ

2月18日に発足した、第2次高市早苗政権。今後、日本が進めるコンテンツ政策は、外国とも競合しつつ海外作品の撮影を誘致することになるでしょう。

特に注目すべきは、大都市圏以外の地域への撮影誘致です。『レンタル・ファミリー』が試金石となり、今後のコンテンツ政策が地域活性化にどうつながっていくのか、ますます注目したいと思います。

レンタル・ファミリー
本作は都営荒川線車内でもロケを敢行しています(写真:©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.)
レンタル・ファミリー
昨今、外国人観光客に大人気のデジタルアートミュージアム「チームラボボーダレス」(麻布台ヒルズ)も映像映えするロケ地です(写真:©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.)
古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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