「競技一本の人生でいいのだろうか」——大学入試、スポーツ少女が下した決断。偏差値やブランド力より大事にしたもの

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雪国の女子高生
将来を考え、自分の道を貫いた受験の体験記です *写真はイメージです(写真:Fast&Slow / PIXTA)
受験生と保護者の体験談を通して、現在の大学入試のリアルをお伝えしている連載「大学受験のリアル」。今回は地方の公立高校でインターハイ常連の強豪運動部に所属しながら、一般入試で国立大受験を目指した体験談です。
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親元を離れて暮らす宮澤亜矢子さん(仮名・大学生)。地域の中核を担う中堅国立大学に通いながら、とあるウインタースポーツにも打ち込んでいる。

大学受験のリアル
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高校時代は地元の強豪校に通い、選手としても力を伸ばしていた。スポーツの実績を生かし、都内最難関私立大学への推薦入試の道もあったが、結局本人は国立大学への進学を希望した。

なぜ、彼女は合格の可能性も高く、偏差値的には上位となる最難関私立大ではなく、中堅国立大学を一般入試で受験したのか。そこには、スポーツだけではない自分を広げたいという強い思いがあった。

学業と部活を両立する難しさ

亜矢子さんが大学でも続けるウインタースポーツとの出会いは小学生の頃だった。

冬の寒さが厳しい地域では、体育の授業にスケートやスキーが取り入れられている学校がある。亜矢子さんの育った北日本のとある地域でもこのような冬のスポーツを授業でやるほか、放課後も地域の子どもクラブで楽しむことができた。

中学でも部活動としてこの競技を継続し、熱心に取り組んだ。一方、勉強はさほどしていなかったため、中学の成績は当初、学年でほぼビリの状態。だが、高校への進学を考えていく中で本人が変わっていく。

中学卒業後も競技を続けたいと思っていた亜矢子さんは、同じ部活動のある普通科の高校を進学先に選んだ。大学の進学実績もある高校で、競技一本に絞らず、可能性を広く持っておきたいという気持ちからだった。

こうして具体的に進学を考える中、亜矢子さんの勉強に対するエンジンは一気にかかるようになった。塾に通い、成績を伸ばした結果、推薦入試で無事にこの高校に合格、高校生活が始まった。

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