勉強を後回しにしてきた元サッカー少年「突然の方向転換」で大学一般入試を目指した軌跡

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サッカー少年
サッカーに打ち込み、勉強を後回しにしてきた少年が一般入試で大学受験をしたいと言い出した。その結末はいかに?(写真:hamahiro / PIXTA)
受験生と保護者の体験談を通して、現在の大学入試のリアルをお伝えしている連載「大学受験のリアル」。今回は勉強が苦手だったサッカー少年が挑んだ、大学一般入試への挑戦記を2回にわたってお届けします。本記事は前編です。

試験一発勝負の一般入試での合格が大半という時代から、なんらかの推薦型の入試で合格を手にする子が増えた大学入試。

特に、子どもの頃からスポーツに取り組んできた家庭の場合、スポーツの道から進路を考えていくケースは多い。ところが、大学はスポーツ推薦で入れるところに行ったらいいと考えていた家庭でも、親の思いとは裏腹に思わぬ事態が起きることがある。

スポーツ推薦でいいと思っていたら…

東京の多摩地域に暮らす山本淳さん(仮名・大学生)一家。淳さんは幼い頃からスポーツが得意で社交的、いつも友達と一緒に外で遊ぶ少年だった。

地元のサッカーチームに所属したのは小5と遅かったが、走るのが速かったこともあり、常にスタメン入りする選手へと成長した。さらに、上手な子どもたちを集めて作られる地域選抜チームの選手にも選ばれていった。

サッカーに夢中になる一方で、勉強には全く興味がない様子。学校の宿題はやるものの、母親が勉強系の習い事を勧めても一向に首を縦に振らない。だが母親は、これだけ夢中になることが見つかったのだから、それで十分と考えており、中学も地元公立中への進学を選んだ。

中学では学校の部活動ではなく、セレクションに合格したクラブチームでサッカーに打ち込んだ。平日の夕方は毎日のように練習があり、帰宅は午後10時ごろ。休日も試合が入ることが多く、中学生になってからも学校以外のほとんどをサッカーに献げていた。当然、勉強の方には手が回らない。

もともと勉強に対して苦手意識が強かったこともあり、中学の評定は5段階評価で2と3が半々という状況。だが、両親は勉強に対して小言を言わなかった。「息子はとにかくサッカーを一生懸命にやっていました。勉強はできる方ではなかったけれど、1つでも打ち込めるものがあるならいいじゃないかと思って、ひたすら応援していました」と母親。

〝これだけサッカーが好きならば、高校も大学も、スポーツ推薦で入れるところを探せばいい〟母親は内心、ずっとそう思っていたという。

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