数学が得意な亜矢子さんは、高校入学当初から「私、教師を目指そうかな」という夢を持つように。高3となり、いざ受験となったときに、将来の自分が教師になったときのことをはたと考えたという。
「もしも教師になったら、一般入試の経験がなくていいんだろうか? 生徒を教えるとき、説得力に欠けるんじゃないかな……」(亜矢子さん)
結局、私立の推薦は受けず、国立大学の入試に挑戦することを決めた。
「数学が得意」は武器になる
亜矢子さんは数学が得意で、英語の成績も悪くない。得意を生かした戦略を考えれば、志望校候補として浮上したのが現在通う国立大学だった。
この大学は学部ごとに特定の科目の点数を高く換算する傾斜配点を取っており、数学を高く換算する学部もある。それだけでなく、二次試験が数学だけという学部もあるため、共通テストで少々出遅れても、得意の数学で高得点を叩き出せば一気に合格圏内へ逆転することもできると考えた。
さまざまな角度から考えて、亜矢子さんはこの国立大学を第一志望にすることを決めた。一方、併願先としてMARCHの一大学にも出願した。受験を決めたのは、教師になったときに私立大学の受験も経験しておいたほうがいいだろうとの考えからだ。
志望校を決めてからの亜矢子さんは強かった。受験のための塾に通いたいと親に相談するようになっていく。
部活以外はすべて勉強に打ち込んだ。英語検定試験も取得したら入試に有利に働くと思い、英検にもチャレンジした。
しかし、このチャレンジに対して当初、部活動の顧問は冷ややかだった。試合に向けての練習と、英検や模擬試験が被ることが増えてきたからだ。顧問は当時母親にこんな言葉を投げている。
「英検なんか受けるんですか?!受けるやつなんて誰もいないですよ」
だが、顧問から冷たい言葉をかけられても、母親も亜矢子さんもめげなかった。高3の6月、英検2級を取得する。


















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