繁華街に突如現れる「白馬に乗ったおじさま」…借金4000万円から《食肉市場》で売られていた馬と共に"幸せ配達人"になった男の壮絶50年

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2014年、全国に先駆け馬車派遣業「キャリッジプロジェクト」を設立。事業は安定し、融資完済まであと少し――のところまで来ていた。

ノートルダムで幸せ配達人をする、シュガーベルと貞松さん
ノートルダムで幸せ配達人をする、シュガーベルと貞松さん(写真:貞松和彦)
ノートルダムにて
ノートルダムにて(画像:貞松和彦)

大ピンチから、「白馬に乗ったおじさま」誕生

2020年、コロナ禍が襲った。

結婚式はゼロ。イベントもゼロ。2年半、売り上げは文字通りゼロだった。

「また銀行行って。『売り上げゼロだからお金貸してくれ』と」

コロナ融資でなんとかつなぎ、関西の拠点を閉じ、福岡一本に絞った。馬たちの餌代だけは、何があっても払い続けた。

事業が軌道に乗りはじめると困難が立ちはだかる――その繰り返し。どんな心境だったのか。

「どうにかなるやろうって……どうにかしてきたしね。仕事があろうがなかろうが、毎日変わらず馬との暮らしがあるから。厩舎を掃除して、ごはんをあげて。やってる間はクヨクヨ考えなくていいからね」

牧場のパドックでのんびりする馬たち
牧場のパドックでのんびりする馬たち(写真:貞松和彦)

2022年、「暇だから」とTikTokをはじめた。mixiが流行った時代から馬のことを発信してきた貞松さん。牧場で飼っている馬や豚、ポニーの日常を投稿すると、少しずつフォロワーが増えていった。

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