2014年、全国に先駆け馬車派遣業「キャリッジプロジェクト」を設立。事業は安定し、融資完済まであと少し――のところまで来ていた。
大ピンチから、「白馬に乗ったおじさま」誕生
2020年、コロナ禍が襲った。
結婚式はゼロ。イベントもゼロ。2年半、売り上げは文字通りゼロだった。
「また銀行行って。『売り上げゼロだからお金貸してくれ』と」
コロナ融資でなんとかつなぎ、関西の拠点を閉じ、福岡一本に絞った。馬たちの餌代だけは、何があっても払い続けた。
事業が軌道に乗りはじめると困難が立ちはだかる――その繰り返し。どんな心境だったのか。
「どうにかなるやろうって……どうにかしてきたしね。仕事があろうがなかろうが、毎日変わらず馬との暮らしがあるから。厩舎を掃除して、ごはんをあげて。やってる間はクヨクヨ考えなくていいからね」
2022年、「暇だから」とTikTokをはじめた。mixiが流行った時代から馬のことを発信してきた貞松さん。牧場で飼っている馬や豚、ポニーの日常を投稿すると、少しずつフォロワーが増えていった。


















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