『呪術廻戦』が示す新時代!「能力の起源」の描き方から見る令和のエンタメがたどり着いた境地
このような傾向は、かつて「セカイ系」と呼ばれたジャンルとの融合とも言えます。セカイ系とは、主人公個人の行動や選択が、世界全体の命運に直結するような物語構造を持つ作品群を指します。異能力バトルモノにおいて、能力の起源や存在意義が問われるようになったことで、個人の戦いが世界の在り方を変える可能性を持つという構造が生まれました。
主人公が敵を倒すだけでなく、能力という概念そのものと向き合い、それをどう扱うべきかという哲学的な問題に取り組む……というような物語展開は、単純な勧善懲悪では満足できない現代の読者や視聴者の知的好奇心に応えるものとなっています。
令和にはセカイ系的要素と能力バトルの融合が進む
今後の異能力バトル作品においては、このようなセカイ系的要素と能力バトルの融合がさらに進んでいくと考えられます。能力はただ戦うための道具ではなく、世界の成り立ちや人間存在の本質に関わる重要な要素として描かれるでしょう。「なぜ能力が存在するのか」という問いへの答えが、そのまま「この世界はどうあるべきか」という大きなテーマへとつながっていくのです。
異能力バトルモノというジャンルは、単純な娯楽作品の枠を超え、より深い思索を誘う作品群へと進化しつつあります。この変化は、ジャンルの成熟を示すものであり、今後もさらなる多様性と深みを持った作品が登場することが期待されます。
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