新NISAで爆売れ《オルカン》が抱える"3つの死角"、運用担当者が「これ1本で老後は十分ではない」と語る真意

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Fund of the Year 2025
「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」でアクティブ投資信託部門1位を受賞したセゾン投信の「セゾン・グローバルバランスファンド」担当者(左)と、インデックス投資信託部門1位を受賞した三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」担当者(写真:筆者撮影)

個人投資家の投票で優れた投資信託を選ぶ「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」で、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が2位に4倍以上の大差をつけて1位を獲得した。前身の「投信ブロガーが選ぶFund of the Year」から数えて7連覇となる。

ところが表彰式で、勝者であるはずの運用会社の口から出たのは勝利宣言ではなかった。「本当にオルカン1本で大丈夫か、社内でもよく議論になります」――。

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2位に「4.5倍差」オルカン圧勝の中身

「オルカン」とは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の愛称だ。この1本で、日本を含む先進国・新興国の約50カ国、数千銘柄に分散投資できる。

2018年の設定以来、低コストとシンプルさで支持を集めてきたが、24年1月の新NISA(少額投資非課税制度)開始で人気が爆発した。同年の資金流入額は2兆3550億円と前年の3倍以上に膨らみ、1月9日には1日で1000億円を超える資金が流入して話題になった。

いまや個人投資家の間では「猫もしゃくしもオルカン」と言われるほどの存在感である。1月30日に発表された「Fund of the Year 2025」の投票結果は、その人気を改めて数字で裏付けた。

インデックス部門の1位はオルカンで475ポイント。2位の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は105ポイントだから、実に4.5倍の差がついた。有効投票者286人のうち170人、約6割がオルカンに票を投じた計算になる。

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