「結婚したら、年に1度は海外旅行に行きたい」
「月に何回かは、おしゃれなレストランで外食したい」
そうした希望を、ようこは明るく屈託のない笑顔で語る。だがその言葉は、将来の生活を具体的に思い描いている男性に違和感を抱かせた。
さらに、結婚後は専業主婦を望んでいることを伝えると、男性たちは無意識に計算を始める。結婚後に、自分1人の稼ぎで、どこまでぜいたくな暮らしをさせられるのか……。そう考えるようになると、彼女は結婚相手から静かに外されていくのだった。
結婚という成果が得られないまま、婚活を始めて1年。それでもようこは男性の条件を変えようとしなかった。幸い、婚活市場には次々に新しい人が参入してくるので、見合いを組むことができた。
ただ、それもこの先ようこの年齢が上がっていけば、見合いを組むことすら難しくなっていくのが現実だ。
彼女は、それを十分にわかっている。わかっているから余計に焦る。焦りながらも、条件を落とすことができず、シンデレラストーリーを夢見て、果敢にお見合いを続けている……。
条件の良い相手に目移り
よういちろう(45歳、仮名)は、婚活歴3年になる。筆者の相談所では活動1年目だが、それ以前に大手相談所に2年在籍していた。心機一転、新しい環境でやり直したいと、筆者のもとを訪ねてきた。
前の相談所では、成婚退会直前まで進んだ女性がいたという。ただ、その交際は思わぬ形で終焉した。
「プロフィールでは正社員となっていましたが、実際には半年前に退職して、派遣で働いていました。訂正されていないことにも不誠実さを感じましたし、僕は定職に就いている女性との共働きを希望していたので、そこで交際終了にしました」
よういちろうは大手メーカー勤務で、年収は約800万円だが、生活は極めて堅実的で倹約家だった。幼少期に両親が離婚し、母親が女手1つで姉と自分を育ててくれた。お金に苦労する姿を見て育った経験が、彼の金銭感覚の土台になっていた。


















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