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《家のカビ相談》24年比で65%増"の理由 見えない腐朽の深刻 「新築だから大丈夫、ではない」

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  • 田村 啓 さくら事務所 執行役員CRO、ホームインスペクター
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「高温多湿の日本において、少しのカビはしょうがない」、そう考える方もいるかもしれない。だがカビを単なる日常的な汚れ程度に捉えて放置してしまうと、後に大きな後悔を招くことになりかねない。なぜなら、カビの発生は、建物が内側から傷み始めているSOSかもしれないからだ。そしてカビの放置は、以下のような深刻な事態を招くリスクもある。

・健康被害:アレルギー、喘息、肌荒れなどを悪化させる可能性がある。
・住宅寿命の短縮:カビが生えやすい環境は、木材を腐らせる「腐朽菌」(ふきゅうきん)にとっても最適な環境である。壁内や床下で見えないうちに構造の劣化が進めば、建物の寿命そのものを縮めてしまう。
・資産価値の下落:売却時にカビや腐朽が発覚すれば、印象の悪化だけでなく、多額の補修費用の発生や取引価格の減額という実害を被ることになる。

わが家を「心地よく住み続けられる、価値ある資産」として守るためには、小さなカビを「いつものこと」と見逃さない意識が大切になってくる。

カビを「寄せ付けない」3つのポイント

カビの発生を抑え、住まいの良好なコンディションを維持するためには、建物の性能に頼るだけでなく、住まい手による「空気のマネジメント」が欠かせない。私たちのもとに寄せられる相談内容を分析すると、共通して見直すべき3つのポイントが浮かび上がってくる。図とあわせて、日常で実践できる具体的な対策を確認してほしい。

(画像:さくら事務所)

換気・フィルター周りを点検する

特に24時間換気システムは、現代の住宅における換気の要である。寒さや音を嫌って給気口を閉じてしまうと、室内環境の悪化を招くだけでなく、排出されるべき湿気が家の中でよどんでしまう。またフィルターが詰まると換気が十分にできず、湿気がこもる原因となる。

エアコンに関しては、冷房運転で発生する結露がカビの原因となるため、季節ごとの内部清掃に加え、使用後に「送風運転」を行うことで結露を減らせる可能性がある。

【対策】
・ フィルターを中性洗剤やぬるま湯で洗浄し、汚れがひどい場合は交換すること。
・24時間換気は、常に空気を循環させるため常時ONを徹底する。
・エアコン掃除は省エネにも直結するため、暖房・冷房の切り替え時期に合わせ定期的に行う。
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