「生徒を思うなら断固ぶん殴るべき」…令和の今観ると体罰・問題発言のオンパレードの「金八先生」なぜあそこまで支持されたのか?
学園ドラマの代表作として長年にわたって支持され続けてきたが、改めて見返すと、現代では成立しえない教師像が描かれている。
例えば、作中にこのような台詞がある。
ヒヤッとするこれらの言葉は、『3年B組金八先生(シーズン1)』で教師によって放たれた渾身の一撃である。
仮に今、地上波放送したら「暴力の正当化」「性的マイノリティ蔑視」などと言われX(旧Twitter)やヤフコメでの大炎上は間違いないだろう。
「成長神話」や「絶対的な正解」があった時代
2026年に『金八先生』を観て思うのは、「ドラマで描かれる教師像は、この数十年間で大きく変わったな」ということだ。
毎年のように制作される学園ドラマだが、2025年は文科省から官僚教師として派遣された御上孝(松坂桃李)が主人公の日曜劇場『御上先生』(TBS系)が話題を呼んだ。
このドラマで描かれた教師像は「多様化する生徒の価値観に寄り添い、サポートしていく」というものだ。生徒からの意見に対して「そうだね」と傾聴の姿勢を示したり、生徒が抱いた疑問に対して「唯一の解」を提示するのではなく「考えてみようか」と自ら考えることを促したりと、正解が1つではない世の中で、生徒の個々の最適解に導こうと奮闘する教師像が印象的であった。
一方で『3年B組金八先生』は生徒の悩みに対して半ば強引に(ときには暴力も厭わずに)生徒を説得し、問題解決に導く教師像が印象的だ。


















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