配信解禁で人気再燃の月9『やまとなでしこ』。「愛は、年収」な桜子の"肉食系な婚活像"が令和の若者にもめちゃくちゃ響く理由

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やまとなでしこ
2000年の国民的ヒット作『やまとなでしこ』の配信が解禁された(出所:Netflix Japan公式Instagram) 

“愛は、年収”。この鮮烈なキャッチフレーズを掲げた月9ドラマを覚えているだろうか。 

2000年に放送された大ヒットドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)のNetflix・FODプレミアム配信が先月から解禁され、じわじわ再注目されている。 

最終回は当時、平均世帯視聴率34.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した、言わずもがなドラマ史に残る名作だ。新作ドラマの制作が軒並みストップした2020年に放送された20周年特別編が記憶にある方もいるだろう。 

放送から25年もの時が流れ、ふたたびアニバーサリーイヤーに復活した『やまとなでしこ』。今見てもなお感じる新鮮な魅力とは一体どのようなものだろうか。 

“合コンの女王”を令和に見ると…

主人公は松嶋菜々子演じる才色兼備のキャビンアテンダント、神野桜子。貧しい家庭の生まれに強いコンプレックスを抱える彼女は、お金に人一倍の執着があり、高収入の結婚相手を求めて合コンを繰り返している。 

「借金まみれのハンサム男と裕福な豚男。どっちが結婚して女を幸せにしてくれると思いますか」 

「どうしてルックスや性格で男を選ぶのは褒められて、お金で男を選んじゃいけないの?」 

身も蓋もないがいっそ清々しい、そんな桜子の名台詞は作中で数えきれない。彼女がパートナーに望むのは「お金」のみで、愛情も整った容姿も若さも特に必要ないという。そのかわりにお金への欲望は天井知らずで、大病院の跡取り息子・東十条司(東幹久)と交際中の身でありながら、さらに上のお金持ちと出会うべく合コンに精を出している。 

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