インパネは、柔らかいラインで描かれたエンジン車に対し水平基調となり、道具感が強まっている。
メーターやセンターディスプレイ、その下のエアコンスイッチ、ドライブセレクターなどは、数あるホンダ車の中から、機能重視っぽいものを起用している感じがした。
それでも無味乾燥に映らないのは、インパネ上部に入ったベージュの細いモールが効いているからだろう。ちなみにこのモール、植物由来のバイオ樹脂を用いているそうで、フロントフェイス同様、地球環境に配慮したものだ。
そしてシートベルトには、色合いの近いブラウンを起用している。これもグレー系のシートやドアトリムに、絶妙な差し色になっていると感じた。
現行「N-BOX」も取り入れている配色だが、筆者はフロントマスクのところで出したホンダeを思い出した。
ホンダeの場合は、リビングルームのようなキャビンを目指し、木目調パネルとともに、シートベルトにこの色を起用したとデザイナーから聞いた記憶がある。そういえばグレーの濃淡でまとめたインテリアコーディネートも、ホンダeと同じだ。
走りの質は日産「サクラ」より上
Nシリーズのアピールポイントのひとつだったマルチパーパス性は、そのまま受け継がれている。
身長170cmの筆者がゆったり過ごせるリアシートは、背もたれの前倒しだけでなく座面の跳ね上げも可能で、後者は背の高い荷物を積むときに重宝しそうだ。
後方のラゲッジスペースは床が低いうえに、下に収納スペースを持つ。ハッチバックでありながら、ハイトワゴンに近いユーティリティの持ち主であることが確認できた。
走りではまず、静粛性と乗り心地の良さに感心した。前者についてはエンジン音がないうえに、ロードノイズもしっかり遮断されている。後者はやはり、低重心のおかげでサスペンションが理想に近い設定にできることが大きいだろう。
これらは、記憶にある同じ軽EVの日産自動車「サクラ」と比べても、設計の世代の新しさもあって、上を行っていると思った。


















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