邦画アニメのメガヒット連発は"単なる偶然"ではない! 興行収入「史上最高2744億円」の日本映画市場で進行する《劇的すぎる主役交代》の深層
そうした中、邦画がぐんぐん興収を伸ばしたのに対し、洋画は元に戻せずにいた。コロナ禍に加えて、ハリウッドの大きなストライキで製作が進まなかった影響が大きい。
洋画と邦画は長らく国内市場を二分してきた。だが、25年は邦画が洋画を大きく突き放した。邦画だけで興収は2075億円に達している。これまでの映画興行市場全体の額を、邦画だけで稼ぎ出したのだ。
ただ、25年は特別な年だったともいえる。異例のヒット作が出たからだ。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が391.4億円、『国宝』が195.5億円、『劇場版「チェンソーマン レゼ篇」』が104.3億円で、3作を合計すると691.2億円になる。
25年と24年の興収全体の差が674.6億円だから、まさに3作のメガヒットが史上最高の興収を生み出したといっても過言ではない。ちなみに、『名探偵コナン 隻眼の残像』も147.4億円のメガヒット作だが、このシリーズはその前年も同規模のヒットだったので、差額の計算から外している。
日本の映画市場で起きている地殻変動
ということは、たまたま例年とは違うメガヒット作が重なったことによる“異常な興収”にすぎないのだろうか。
もちろん、今年はまた数字が戻る可能性はある。だが私は、もっと大きな地殻変動が日本の映画市場に起きている気がするのだ。
ハリウッド映画がこの先、日本市場で再浮上しない一方で、「鬼滅の刃」や「チェンソーマン」に続くアニメ作品が次々に登場するのではないか。
そこで、次のような計算をしてみた。冒頭の「映画産業統計」には興収10億円以上の作品リストと興収額が表で示されている。15年から25年までのリストから、邦画アニメ作品、邦画実写作品、洋画作品の興収を集計してみた。洋画には、あえてアニメ作品も含めて計算している。


















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