「売り手市場ってまじ?」「所長なのに年収300万台」「部下は日本語も常識も通じない」 "転職ブーム"に乗れなかった《若き清掃員たち》の嘆き
非正規社員の高齢化と、受け入れ態勢が不十分なままの外国人労働者の急速な拡大。中高年を減らし、30代前半までの社員がわずかな経験の後、研修すらないままに管理職となり、マネジメントをする。だが、苦労の割に賃金は慢性的に伸び悩む。
優れたパート社員ももちろんいるが、早いうちに辞める。所長たちはパート社員の中で日本語での会話ができて、仕事が正確で素早い人に大きな部屋や長い廊下、多数の階段、トイレを任せる。
1年以内に退職するのは、ほとんどがこの優れた人材だ。
所長なのに「年収は300万台」
所長と副社長の2人は、中小の小売や不動産業界から2~3年前に転職してきた。給与は転職後にわずかに増えたが、現在の年収は330万~400万円(額面)。大卒のそれぞれの年齢の相場と比べても、そう高くない。しかも2人は実質、現場のトップなのに、だ。
40代以降になっても、500万~700万円台がMAXだという。ビル管理士などの資格を取得すれば、30代でも年収500万~700万円台への転職は可能かもしれないが、「日々の仕事でくたびれて、勉強などできない」とこぼす。
仕事の中身は本人たちが想像していた以上にツライものがあり、「辞めたい」と繰り返す。
「意思疎通ができない年上の部下ばかりを統率するのは、精神的にツライ。指示をすると、反抗され……。部下からの“逆パワハラ”で滅入る」
とにかく仕事の量が多すぎるのだ。
所長と副所長は管理職だが、実際はプレイングマネージャーとしてパート社員の5~7人分の仕事をする。
「長い廊下やホールは清掃ロボットを使うが、そのメンテナンスをしている時間もないくらいに忙しい」


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら