「売り手市場ってまじ?」「所長なのに年収300万台」「部下は日本語も常識も通じない」 "転職ブーム"に乗れなかった《若き清掃員たち》の嘆き
2人は周囲に人がいないのを見計らい、不満や愚痴をこぼす。多いのは、部下であるパート社員25人の仕事ぶり。
「(ミャンマー人の)ニューさんにペースを急いでほしいと言っても、返事をしない。無言で僕をにらみつけきて、テーブルをのろのろと拭いていた。あれじゃ、間に合わないよ。ジェスチャーで伝えたけど、反応しない」
「古野さんが『体調が悪いから、長い廊下はムリ』とまた言ってきた。小さな部屋を3カ所任せたけど、3時間もかかった。帰る間際になると控室ではしゃいでいて。都合がいいよな」
25人のパート社員は週6日、午前6時から午前9時までの勤務だ。時給は全員が1350円で、給与は月に平均9万5000円ほど(額面)。2~3人で1つのチームとなり、教室や廊下、階段、ホール、食堂、トイレ、図書館や職員室を清掃する。
36歳から79歳までにおよび、平均年齢は72歳。男性4割、女性6割。外国籍は7人で、国籍はミャンマー、スリランカ、ベトナムだという。
どのような人が来ても大半を採用せざるえない
プロフィールはバラエティーに富む。
シングルマザーとして2人の娘を養う40代女性。本業はカメラマンだが、仕事が少ないためにバイトする50代男性。大学院を出ているがフリーターを続ける40代女性。中堅メーカーをリストラされた50代男性。数回の離婚経験があり、独身で75歳を迎えた男性。心の病を繰り返す60代の女性。
各現場で所長や副所長が採用試験を行うが、1回につき、エントリ―の平均は2人。ほぼ全員に内定を出す。
2人の不満の1つは、採用力が弱く、どのような人が来ても大半を採用せざるえないことだ。
最近は日本人のエントリーが一段と減り、外国人が増えているが、日本語での意思疎通が難しい人にも内定を出す。細かい指示を出すと伝わらず、ほかのパート社員が代わりにやることとなる。


















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