「売り手市場ってまじ?」「所長なのに年収300万台」「部下は日本語も常識も通じない」 "転職ブーム"に乗れなかった《若き清掃員たち》の嘆き

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総額人件費の削減で中高年層が減って、若い社員が「名ばかり管理職」となり、部下である外国人や高齢者を支える構図となっている。

出入国在留管理庁のデータによると、24年末時点で「特定技能(ビルクリーニング)」の在留外国人数は6000人台となり、増加中だ。技能実習生、留学生、永住者などを合わせると、清掃現場の外国人比率は40~50%の職場もある。

また、厚生労働省によると、清掃などのビルクリーニング業の従事者(労働者)は、パート・アルバイトが全体の4分の3を占める。そのうち60代以上の従事者が全体の約6割、70代以上で約3割を占める。

本稿では、企業社会の縮図とも言える職場を取り上げ、将来のメドが立たないままも残り続ける2人の若き所長、副所長にフォーカスする。なお、筆者が潜入した職場を特定できないように、わずかに加工したことをあらかじめ断っておきたい。

「平均年齢は72歳」の過酷な職場

「昨日、副業のスポーツジムでの清掃が終わったのは(深夜)1時。3時間寝て、4時半起きで始発に乗ってここに着くのが(午前)6時。ツライよ」

前出の所長と副所長(27歳)の2人には、1日に数回、数分だけホッとできる時間と場所がある。都心の私立大学のキャンパスの1階出入り口横にある喫煙所だ。ここでたばこを吸うひとときだという。

彼らが勤めているのは、正社員400人、パート社員2500人の中堅どころの清掃会社だ。主に首都圏の役所や図書館、文化施設やビル、大型ホール、大学、専門学校、高校の清掃を請け負っている。

この大学では、1階から11階まで全館の清掃となる。

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